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ホルムズ海峡封鎖も安倍さんの絵空事

  昨日(7日)のブログで「北朝鮮の(インチキ)水爆」より、アメリカは「サウジとイランの国交断絶」に苦慮している……という趣旨のことを書いた。中東は世界大戦の火種である。

 しかし、遠く離れた日本は冷静であるべきだ。

 一部メディアが「サウジとイランに囲まれたペルシャ湾のホルムズ海峡が封鎖された場合、日本の存立に関わる事態に発展しかねない」とオーバーに書いているが、本当に、ホルムズ海峡が封鎖されるだろうか?

 それはない!と僕は思う。

 ホルムズ海峡は、世界最高のチョークポイント。日本が輸入する原油の85%が通過する。

 サウジ、イラン両国間で軍事的脅威が生じた場合、海峡が封鎖され、日本へのエネルギー輸入が途絶える懸念はある。しかし、ホルムズ海峡が機雷で完全封鎖され、機雷処分が必須となる!といったシナリオは信じられない。

 大体、 機雷原は敵の港湾や航路を狙うものとして作られる。ホルムズ海峡はイラン自身も使う海峡。完全封鎖は自国に取っても不都合である。

 「完全封鎖」はイランにとって非現実的な選択なのだ。

 そもそも、完全封鎖は強者が弱者に対して行う戦法。イランが米国に挑む戦法ではない。それは、歴史上の「完全封鎖」を見れば分かる。

 (1945年、瀬戸内海での海上輸送封止を狙った米国の対日攻勢機雷戦。1972年に北ベトナムのハイフォン港を狙ったトンキン湾機雷敷設。強者であるアメリカが弱体化した日本、弱者である北ベトナムに対して行ったものである)

 イランは完全封鎖できない。

 非現実的な脅威を煽って、支持率アップを狙うのは「戦争好きの安倍さん」のいつものパターンである。

 何の疑問もなく「ホルムズ海峡封鎖」の大見出しを打つメディア。もう少し冷静になってくれ!

<何だか分からない今日の名文句>

今だからこそ「冷静な外交、冷静な報道」