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「幻の甲子園」が教える「戦争下」とは

 高校野球の最終日の20日の夜。 BS朝日 ザ・ドキュメンタリー「幻の甲子園」の再放送を見た。

 「全国高等学校野球選手権大会」は1915年(大正4年)から始まって、今年100年目。

 その間、1941年の第27回大会の地区予選途中から1945年まで、戦争で中止された。

 ところが、開催中止の翌年、1942年(昭和17年)何故か、太平洋戦争の戦時下にも関わらず、文部省が朝日新聞社から開催権を奪って「甲子園」を強行した。

 選手の交代を認めない、ボールから逃げてはいけない……軍事色が強い「ルール」。そのため、記録にはカウントされていない幻の大会になってしまった。 この「幻の甲子園」で優勝した徳島商業の名前は、記録上なかったことにされている。

 当時、校庭は射撃練習場になり、球児たちはその後、出征して戦死した。

 酷な環境下で、野球を希望に生き抜いてきた若者。戦争が、日本の侵略戦争がなかったら…… ちょっと泣けてきた。

 戦争になると、学業も、スポーツも、踊りも、何も出来なくなる。

 今、日本は曲がり角だ。

 安倍政権の安保法制が成立したら、アメリカの戦争に加担することになる。

 「個人の幸せ」より「国家」が優先される。独り善がりの「ナショナリズム」が全てを支配する。

 そんなことがあってはならない!

 「幻の甲子園」は「自由な国の没落」を具体的に、雄弁に、教えてくれた。

 是非是非、再々放送を希望する。

 さて、この日、時事通信の意外な速報?

 安倍晋三首相は20日午後、事務所を通じて文芸春秋の松井清人社長らに対し、首相が吐血したなどと報じた19日発売の週刊文春の記事に「全く事実無根の内容が含まれている」として、記事の撤回と訂正を求める抗議文を?安倍さんが病を隠して、奮闘する舞台を描き、世間から「同情」と「激励」をと獲得しようとした《巧みな世論操作》と勘ぐっていたけど……永田町では「安倍はお終い?」という見方。

 安倍さんと週刊文春の「蜜月」は終わったの?

 週刊文春、週刊新潮など「営業(のため)右翼(になっている)雑誌」の動向に、当分、注目?

<何だか分からない今日の名文句>

利己的なのは「国家主義の指導者」