サンデー毎日の「レクイエム2013」
あの人も死んだ。そう言えば、この人も……今年も多くの人たちが鬼籍に入った。
12月に入ってからでも……邑類さん。演出家、振付家、11日、脂腺がんで亡くなった。71歳だった。
「グッバイ・チャーリー」などコメディーやミュージカルを多数演出。宝塚歌劇の振り付けも手がけ、多才だった。
「すまけい」さんも逝った。1960年代にベケット劇などを斬新に演じて「アングラの帝王」と呼ばれた。映画「男はつらいよ」で、何度も見た。
「ネルソン・マンデラ」さん。南アフリカで白人が黒人を差別したアパルトヘイトをなくした。
張成沢さんは、朝鮮民主主義人民共和国の闇裁判?で処刑された。
中村美律子の 「お吉物語」ではないが「ハリスさんも死んだ。鶴さんも死んだ。今度は、わたしの番なんだ……」というような気分になる。
とにかく、ことしも、多くの人が鬼籍に入った。
この季節、雑誌で「レクイエムもの」が揃うが、16日、送られてきたサンデー毎日の「レクイエム2013 あなたの思い出」はじっくり読ませた。
有名人が「超有名人のあなた」を思い出す。
例えば、アサビビールの元社長・瀬戸雄三さんを、ウシオ電機会長の牛尾治朗さんが思い出す。
サッチャー元英国首相の「思い出」を日本財団の笹川陽平さんが書く。
サッチャーさんは「EUは良いが、通貨の統合だけは絶対反対だ!」と強い口調で言っていた、と証言する。
週に2回、夫のために料理をする英国初の女性首相は「良き妻」でもあった……と書いているが、サッチャーさんは並外れた「豪腕」だったのだろう。
それに比べ、アジアの女性は線が細い?
世界を股にする笹川さんが「日本では50年経っても女性の首相は出ないでしょう」と結んでいるのが印象的だった。
さて、サンデー毎日は、来週の火曜日23日発売が「年末年始合併号」。
締切が早くなっているので「牧太郎の青い空白い雲」は、今夜(17日)あたり、徹夜で書かねば。
それにしても、よく分からない北朝鮮の政変。調べれば、調べるほど、分からない。
お妃との不倫説も、まんざら?
「北朝鮮もの」は無理だろう。
となると、ことし最後の号で「何」を書いたら良いのか?
ちょっぴり、悩む。
<何だか分からない 今日の名文句>
闇に暮る「年の瀬」