みんなの党・渡辺喜美も、NHK新会長も
「みんなの党」の渡辺喜美代表が25日、山梨県昭和町で記者団に「安倍晋三首相が提案した政策協議に応じる」と話したらしい。
何を今更!である。渡辺さんはもともと「隠れ安倍派」なのに。
去年11月14日夜、渡辺さんは(ご贔屓の中華グルメの店で)安倍晋三首相、菅義偉官房長官、塩崎恭久自民党政調会長代理と密談した。
この時、渡辺さんは「特定秘密保護法案で協力する」と約束。行く行く「連立政権で行こう」と密約した。
これは、すでにブログで書いた話。多くの人が知っている。
今さらなぜ「安倍・渡辺蜜月」をアピールするのか?
もちろん、公明党が「集団的自衛権の行使容認問題」で反対に回る、と安倍さんが、判断したからである。
都知事選で、創価学会婦人部が「舛添」を応援していないことにも関係あるが(笑)……集団的自衛権で反対に回れば「連立」の縁を切るぞ!という「脅し」である。
「安倍独裁」から離れたら……公明党は損得を考えている。結論を出せ!と言われると……公明党は内心、ビクビクしている。
「みんなの党」が、平和の党の公明党が、いつの間にか「戦争準備の党」になろうとしている。
「独裁」は恐ろしい。
NHK会長の籾井勝人さんの就任会見。安倍さんが味方なら何でも言える!と右寄り経済人は言いたい放題。その「やり取り」は……。
――慰安婦を巡る問題については……。
戦時中だからいいとか悪いとかいうつもりは毛頭無いが、この問題はどこの国にもあったこと。
――戦争していた国すべてに、慰安婦がいたということか。
韓国だけにあったと思っているのか。戦争地域にはどこでもあったと思っている。ドイツやフランスにはなかったと言えるのか。ヨーロッパはどこでもあった。なぜオランダには今も飾り窓があるのか。
――証拠があっての発言か。
慰安婦そのものは、今のモラルでは悪い。だが、従軍慰安婦はそのときの現実としてあったこと。会長の職はさておき、韓国は日本だけが強制連行をしたみたいなことを言うからややこしい。お金をよこせ、補償しろと言っているわけだが、日韓条約ですべて解決していることをなぜ蒸し返すのか。おかしい。
言いたい放題である。
NHKは「時の政権」を支持する、支持しないに関係なく、国民から受信料を取って放送する公共放送である。このことを新会長は理解しようとしない。
「NHKは安倍さんために存在する」と思っている。
特定秘密保護法の成立にいたる一連の報道。NHKはメインニュース番組『ニュースウォッチ9』などで、内容の是非に踏み込んだ解説を避けて、問題になったが、新会長の元で、もっと「恐ろしい公共放送」になってしまう。
何とかしなければ……。
<何だか分からない今日の名文句>
権力の一元化が「未来」を潰す