Monthly Archives: 1月 2014

細川さんは 「A級戦犯・近衛文麿」の孫

 「細川劇場開幕のベルがなった」という人もあれば、「殿 ご乱心!」という向きもある細川護煕・元首相の都知事選出馬。
 「76歳の殿様」の真意は分からないが……1月6日のツイッター【春吉ジュニアの予想始め 】で、2月の都知事選「自民推薦の候補が大苦戦?」。暴走・安倍さんは地方選に弱い。そして「政変の2014」が始まる……と呟いた「観測」が見事、的中するような気配だ。
 細川さんは、関ヶ原の戦いなどで活躍した戦国大名・細川忠興の子孫。そこで「殿!」と言われのだが、同時に「近衛文麿の孫」であることを、忘れてはいないか?
 近代史のお勉強になるが……近衛文麿は3度にわたり内閣総理大臣に指名された人物。第1次近衞内閣では、盧溝橋事件に端を発した日中戦争への対応に当り、新体制運動を唱え、第2次近衞内閣の治世下では、大政翼賛会を設立した。
 東亜新秩序、大東亜共栄圏建設を掲げ、日独伊三国軍事同盟や日ソ中立条約を締結した。
 平成国家主義の安倍晋三・首相は、どこか「理想は高く、判断力に欠けた近衛文麿」に似ている。
 近衛は、太平洋戦争中、昭和天皇に対して「近衛上奏文」を提出して、戦争の早期終結を唱えたが、終戦は遅れ、結果として310万人の日本人が「大戦の犠牲」になった。
 日本国を指導した近衛文麿は「A級戦犯」に指定され、服毒自殺した。
 都知事候補・細川護熙さんは、旧熊本藩主細川家第17代当主・細川護貞と、近衛文麿の娘、温子との間に長男として誕生している。
 もし「細川都知事」が実現すると、日本は……国政が「A級戦犯」として拘束されたこともある岸信介の孫、都政も「A級戦犯」の孫……ということになる。
 もちろん、細川さんは「イケイケドンドンの安倍国家主義」とは大分違う。成熟した先進国としての「落ち着いた役割」を果たそうとするとは思うが(良いか、悪いかは、ともかくとして)日本は、今なお「A級戦犯の孫」が指導者になる国なのだ。
 副首相の麻生さんが吉田茂の孫、民主党政権時代のアホ首相が鳩山一郎の孫……などと重ねて見れば、日本の「支配階級」は戦後70年近くなっても全く変わらない!
 これが、日本の「悲しい現実」ではあるまいか?
 今、国会議事堂は二世議員ばっかり。名門の子息でなければ政治家になれない。
 経済界でも、学者の世界でも、医者の世界でも「名門の後ろ盾」がないと苦戦する。
 まして、貧乏人の子供達は……進学、就職、結婚で苦労する。
 日本の戦後民主主義は(ある一面では)「まやかし」なのかも知れない。
 13日は成人の日。20歳を迎えた皆さん、おめでとう!
 「 一人立ち」は人生最高のチャンスである。自由に生きよう!
 同時に、君たちは、日本の、世界の「自由と平等の明日」に責任を持つことなる。
 我々、「年寄り」と連携して、共に「本当の自由と平等」を求めて、真剣に生きよう!

<何だか 分からない今日の名文句>
血脈を超えろ!