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ガンは放置しろ!が本当なのか?
23日のブログはお休みです。

 親しい方が亡くなる。何故か、その殆がガンで死んでいる。「二人に一人がガン患者、三人に一人がガンで死ぬ」という説は本当なのだろう。
 で、親しい人がなくなると、つい、本屋の「ガン本」コーナーに足が向いてしまう。
 「がんもどき」で早死にする人、「本物のがん」で長生きする人 ……という単行本を買った。
 例の「ガンは放置しろ!」と提唱している近藤誠さんの本である。
 後ろの人が、手を伸ばし、サッと買っていたから、ベストセラーになりそうな気配である?
 1988年に慶應義塾大学専任講師の肩書きで論文「乳ガンは切らずに治る」を『文藝春秋』を発表して以降、近藤さんは病院の昇格を絶たれ、2013年近藤誠がん研究所セカンドオピニオン外来を設立して、独自の道を歩いている。
 「治らないがんは放置して静かに死を迎えるべきだ」という主張だが……もし、ガンと言われ、それが、本当のガンではない「がんもどき」だったら良いが、「本当のガン」だったら、近藤さんが言うように、手術も、抗がん剤治療も拒否するなんて、自信がない。
 何もしないで「死」を待つ「胆力」のようなものが僕にはない。
 長尾和宏・藤野邦夫共著『がんの花道』という本もある。
 この本は「早期発見して、早期治療した結果、助かっている患者さんをたくさん診ています」と、主張する。
 どちらが、正しいのか?
 正直いえば、両者の言い分は、ある意味では正しく、ある意味で誤っているのだろう。
 「ガンの死」を医学的に、哲学的に、経済的に検証して、本格的な「ガン特集」を連載するのが、新聞の役割だろう。
 「ガンの○○新聞」は最大の個別化。
 ここでも「特定秘密保護法」が“足手まとい”になるけれど。
 寒さが続く。
 ガンより怖い風邪もあるから、気をつけて。

<何だか分からない今日の名文句>
がんにも負けず 医者にも行かず
(僕には無理だ!)