最高齢再婚の“ブンさん”逝く
“ブンさん”の愛称、元TBSアナウンサーの山本文郎さんが 26日午前2時6分、肺胞出血のために死去した。
TBSで、すれ違った程度で、ほとんど面識はない。なのに、すれ違った時は、「この人が元気のブンさんか?」と尊敬の眼差しで見ていた。
71歳で再婚した。しかも、31歳も年下の女性と再婚した快挙?に、頭を下げる気分だった。
山本さんは、1997年の元日、夫人に病で先立たれた。
それから、独り身だったが、2007年、ある女性と再会した。
かつて『こども音楽コンクール』の司会をしていた時に知り合った女性。彼女の結婚披露宴の司会を務めたこともあった。
2007年、彼女の離婚を年賀状で知る。相談を受けているうちに愛が芽生え、2008年1月、結婚した。
それが、当時の43歳の由美子夫人である。
山本は、この結婚で、中学生と小学生の父親となった。
この時、山本さんは多分、73歳?
なかなか出来ることではない。
この結婚は芸能界最高齢の再婚で、上原謙、中村富十郎の66歳という記録を7歳も更新した。
年齢を考えれば、躊躇すると思うのだが……いらぬことではあるが、経済的なことも、大変だったと思うが……。
タモギダケ茶を愛飲していて、その効用を商品化するため、緑茶とブレンドした「文さんの健康抹茶」の商品開発に携わり、これも話題になった。
幾つまでも働き、いつまでも、愛する人を守る。
素晴らしいことではないか。
79歳は早死、とは思うが、素晴らしい「男」だったに違いない。ご冥福を祈る。
若干の取材、知人との再会、それに、競馬観戦で、27日から九州に出かける予定。
春の陽気。セーターを一枚、脱いだ。
<何だか分からない今日の名文句>
佳き人の 肩に溶けゆく 春の雪