同僚記者の「苦悶」を聴く
北九州から帰ったら、野暮用山積。もちろん、原稿も溜まっていたので……ブログを二日間休んだ。
特別なことはないけど、良かったことは「痒い痒い」が治りつつあること。薬が減った。
最悪のこともあった。6日の三田病院の検査で、糖の数値が急上昇。二ヶ月間の暴飲暴食のツケ。
「美味いものを食わずして、何が、人生?長生きしても意味がない」と公言していたのだが……しかし、こんなに数値が上がるとは……一応、自粛するか(笑)やっぱり、死にたくない(大笑い)
5日深夜のこと。
同僚記者が二人。仕事場に、突然、やって来た。
「みんな、おかしい。このままでは、戦争ですよ!新聞は第二次大戦を容認して、翼賛政治に加担した。その結果、300万人の犠牲者を出した。その責任を明確にせず、またぞろ、戦争準備の安倍内閣に加担している」と悲憤慷慨する。
「右翼メディアの産経、読売、NHKなら分かるが、我が毎日新聞まで、安倍さんの言いなりになったら、日本は、本当にダメになってしまう」と力説する。
新聞、週刊誌の現場で、同僚記者たちは悩んでいるのだろう。
「もちろん、権力と戦って、関係会社を含め、家族を含め1万人の人間が路頭に迷うことになるかも知れない。でも、毎日新聞が生き延びても、日本が戦禍を受けて良いのですか?」と言う。
明確に「集団的自衛権の容認反対!」を打つべきだ、と言うのだ。
5日の夕刊の「牧太郎の大きな声では言えないが」で、安倍さんのお父上のことを書いた。題して「父の血、祖父の血」。
お父上は「大らかな平和主義者」だったと書いた。
安倍さん、右翼のお友達に引きずられては困る!
ギリギリの表現で、安倍さんに苦言を呈したつもりだが、彼は、祖父・岸信介元首相の「血」が……。
安倍さんは「おじいさん」のために、悲願の「集団的自衛権行使容認」に命を賭けるつもりらしい。
同僚記者は「新聞記者は覚悟しなければならない」という。
権力は、大企業に「広告」をストップさせることもあるだろう。不買運動を展開することもあるだろう。(毎日新聞は「西山事件」の時、安倍さんの地元、当時の佐藤栄作首相の地元、山口県で、不買運動にあったことがある)
あまり、会社に行っていない。だから、雰囲気は分からないが、50歳以上の記者は苦悶している。比較的若い記者は「よく分からない」だろう。
で、経営陣はカネ勘定で、それどころではない、というところか。
いやいや、経営陣が、誰よりも、この「新聞が進む分かれ道」に苦悶しているのだろう。
午前2時ぐらいまで、彼らの愚痴を聞いた。
何も出来ない己に、腹が立つ。
安倍さんは7日、自民党の石破幹事長らと会談。集団的自衛権の行使容認に向けた今後の日程などの詰めに入った。
何故、そんなに急ぐのか?
一つには「新興国の低迷」があるからだろう。
新興国から投資マネーが日本にやってくると、円高?
アベノミクスは危ない。
その前に、悲願の「集団的自衛権行使容認」を実現させたいのだろう。
<何だか分からないが今日の名文句>
安倍さんは正念場、新聞も正念場