「大団円」とは行かないけれど
32年間続いたフジテレビ系バラエティー番組「森田一義アワー 笑っていいとも!」(月~金曜正午)が31日最終回。
新宿のアルタ前は司会者タモリさんを一目見ようと集まったファンらで一杯になったらしい。
32年間、人気の頂点にいたタモリさん。
凄い男だ。
32年間 生き馬の目を抜く芸能界。油断ならない毎日だったはずだが、トラブルらしい出来事がなかったのが、素晴らしい。
一時代を築いた番組の終了を、新聞は「大団円」と書いた。
「団円」は丸い円のこと。転じて「大団円」は欠けることなく完全に終わること。まさに、ハッピーエンドだ。
31日午後、社に「健康保険資格喪失証明書」を貰いに行った。
実は、この日で、僕も毎日新聞社を退職した。
今、69歳と6カ月。そのうち、47年6カ月、毎日新聞社にいたことになる。同期の仲間より、大分、長く居座った。
ありがとうございました。これも、皆さんのお陰。
我が記者生活は「大団円」とは言えないが、概ね幸せだった。
同僚の皆さん、取材先の皆さん、深く、深く、感謝します。ありがとう!
と言っても、4月1日からは「客員編集委員」になって、今まで通り、人気のコラム(と思っている)「牧太郎の大きな声では言えない」を書き続けることなる。(4月からは月曜日夕刊掲載)
だから、退社した気分にならない。
変わったことは、給料が無くなり、原稿料払いになること。国民健康保険になること。
やっぱり、僕は死ぬまで「新聞記者」……多分、野垂れ死に?だろう(笑)
<何だか分からないが今日の名文句>
「ゆく流れ」は始め・中・終わり。
これを「序破急」という