「溶連菌」の恐ろしさ
連休明けの7日、ほぼ一ヶ月ぶりに、ルネサンス両国で、マイケル師匠の指導の元、筋トレ。師匠は、連休中、東北地方を中心にDDTの興行。一日も休めなかったらしい。
お疲れさま。
午後、二週間「右手の特訓」で入院していた「足立区の病院」で、退院後初の診断。続いて、リハビリ。
療法士のO君、咳が出て、こちらも体調不良?
連休明けは、病院が混むらしい。
「死にそう」だった、義弟のタケが、ICU(集中治療室)から、SICUに移った。
SICUとは……「外科系集中治療室」の意味(Surgical Intensive Care Unit)。
従来の「術後回復室」が高度化した部屋らしい。タケは、全身麻酔が長かったので、容体が安定するまで短期間(2日程度)入るのだろう。
それにしても「風邪によく似た溶連菌感染症」は恐ろしい。
正式には「A群β溶血性連鎖球菌」。一般的には「子供がかかる病気」。高熱が出て、喉が痛み、舌に真っ赤なプツプツが現れるのが特徴だが、体の抵抗力や免疫力が低下している高齢者や妊婦でも感染する。
普通、抗生物質がよく効くので、早いうちにしっかり抗生剤を飲めば、重い病気になる前に完治することが出来るのだが、タケは「病院に行かない主義」だったため、発見が遅れ、重い肺炎になってしまった。
急性咽頭炎、リウマチ熱、毒素性ショック症候群といった様々な病気を誘発すると、亡くなるケースも多いらしい。
タケは、一時、血圧が60以下になって、熊谷の総合病院から、急遽、設備の整った太田市の病院に転送されたが、「もう、ダメか?」と思われた瞬間もあった。
これが「毒素性ショック症候群」というものらしい。
設備と、優秀な医師に出会ったのが幸いだった。
「溶連菌の毒素」が原因で誘発される「合併症」は……リウマチ熱、壊死性筋膜炎、掌蹠膿疱症、汗庖状湿疹、急性腎炎、急性咽頭炎、急性糸球体腎炎、血管性紫斑病、猩紅熱、伝染性膿痂疹、毒素性ショック症候群、急性胃炎など……。
「風邪だ」と勘違いすると、大変なことになる。
抗生物質が現在ほど発達していない一昔前は、溶連菌は「猩紅熱」(しょうこうねつ)と呼ばれる伝染病。隔離対策が施される大変危険な病気だった。
タケをみてくれた医師によると、溶連菌感染症の検査をする内科の医師は少なく、しかも、最近、流行しているとか。
ご用心、ご用心。
<何だか分からない今日の名文句>
【猩猩】とは
猿に似て、人の顔と足をもち
人の言葉を解し,酒を好む。
日本では,赤面赤毛。
【猩紅】とは
黒みを帯びた鮮やかな紅色。
【猩紅熱】は恐ろしいぞ!