早見和真の「イノセント・デイズ」
友人の作家・早見和真クンから、新作「 イノセント・デイズ」の“ゲラ刷り”が送られてきた。
いつも、発売前に“ゲラ刷り”で読ませてくれる。
名門・桐蔭学園高で硬式野球部に所属していた彼の処女作『ひゃくはち』は野球青春もの。映画化され、話題になったが、今回は大分、趣が違う。
「整形シンデレラ」とよばれた確定死刑囚、田中幸乃。その女が犯した罪は……幸乃の元恋人だった男の妻とまだ一歳の双子の姉妹を……。
「腰巻」のゲラ刷りには「衝撃指数極大値。圧倒的長編」とある。
5日朝から、読み出し、佳境に入った頃、突然、仕事場にTEL。綜合警備保障から「定期点検に行きたい」と言うのだ。
本当に、警備保障なのか?疑っていたら……。 犯罪ものを読んでいたので、妙な気分になった。
この作品、もう一人の友人、松本太郎クンと手を組んだものらしい。(新潮社刊 1800円<税別>)
早見君の次の作品は、サンデー毎日に決まっているらしい。
早見クンの手紙には「潟永編集長が高く買ってくれ、面白いことが出来そうです」とあった。
近々、松本太郎くんと一緒の暑気払いするか。
<何だか分からない今日の名文句>
小説は「冒険」である