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やっと福島第一原子力発電所に入った
新所長は「廃炉まで40年」と話した

22日のブログは多忙につき、お休みします

 東日本大震災・大津波・原発事故から約3年半。10月21日、やっと、福島第一原子力発電所の敷地に入って、直接、取材することが出来た。
 身体が不自由なので、防護服を着用するのが無理!という判断もあって、長いこと、実現できなかった。
 ようやく、放射線量が低くなり、特定の地域だけを除けば、マスク、足カバー、手袋だけで、行き来することが出来るようになった。
 そこで「3年半後の現状」を案内してもらった。
 多核種除去施設、タンク群、地下水バイバス揚水井……凍土遮断水壁建設現場……主に、汚染水対策を見せてもらった。
 1~4号機の原子炉建屋は外から見た。
 意外だったのは、6000人もの作業員がいたこと。活気がある。
 心配された台風の影響が少なかったこと。想像以上に「廃炉作業」が進んでいる感じだが……安倍さんが主張するように「汚染水がコントロールされている」というのは、どうだろうか?
 亡くなった吉田所長が座って、指示を出していた「耐震ビルの司令塔」で、新しい所長の小野明さんに「廃炉が終わるのに、どの位、掛かるのか?」と聞いた。
 東大原子力学科卒の小野さんは「40年ぐらい!」と言われた。正直言えば「20年ぐらい」と言われるものと思っていた。
 「福島の土地」が元に戻るのを、僕は見ないで死ぬのかなあ?
 それでも小野さんは「原子力発電は必要だと思う。それを決めるのは国民だ!」と話した。
 この辺りのことは、もっと勉強しなければ……。
 取材には、僕の不自由な身体を支えてくれたスタッフが7人。本当に、ありがとうございました。
 一番、嬉しかったのは、紆余曲折していながらも、現場に「落ち着き」と「活気」が戻っていたことだ。
 (場所によっては、120mSv/hを計測されたところもあったが)この取材での被曝は0.1mSv/h。歯医者で、放射線撮影をする程度だった。

<何だか分からない今日の名文句>
電力マンの「こころ」は再起動したが