ジャパンカップ、折り合えば……
「折り合う」とは……普通「交渉事で、互いに、ある程度、譲り合って双方が納得できる妥協点を見つけること」を言う。
互いに、意見や立場が対立しないポイントを見出すのが「大人の技」である。
この「折り合い」という言葉、競馬の世界では、意味が違う。
競馬では、競走馬が騎手の「命令」に従って走っているかどうか?それを表す言葉なのだ。
馬が騎手の制御・命令に従うことを「折り合う」または「折り合いがつく」という。
反対に制御・命令に従わず、走るスピードを勝手に上げたがることを「折り合いを欠く」という。
軽度の場合は「一所懸命に走りすぎる」程度だが、重度の場合は「引っ掛かる」「かかる」と言われる「最悪の状態」になる。
そうすると「レースの流れ」とは明らかにチグハグになって、その馬は浮いてしまう。
もちろん、勝てない。
天皇賞。期待したいエピファネイアがソレだった。いつも、この馬は、ジョッキーの言いなりにならない。どうしようないじゃじゃ馬だ。
それでも、2013年、菊花賞に勝った。
折り合いがつけば、超一流なのだが……。
でも、勝てば、いつも高配当だ!
30日はジャパンカップ。
ことしは物凄いメンバーだ。
一番好きな(ハープスターは(3)枠6番。
凱旋門賞は6着に終わったが、このレースを連覇したトレヴは昨年、オルフェーヴルを5馬身も突き放している。負けて当然。日本に帰れば……斤量53キロは有利だ。
(1)枠1番のジャスタウェイ。昨秋の天皇賞からG1・3連勝の実力馬。(2)枠3番のジェンティルドンナは、史上初の3連覇を狙う。
天皇賞・秋3着のイスラボニータは「調布の悪友」の縁のある馬。天皇賞・秋優勝のスピルバーグ、昨年2着のデニムアンドルビーも侮れない。
どの馬が勝ってもおかしくないと思う。
その強豪に挑む「折り合い下手」のエピファネイア。勝てるだろうか?
調教は直線に入ってから、鋭く反応してラスト11秒9をマーク。
調教は福永だったが、レースはスミヨン。
ダメでもともと。
今度も「上司と折り合いが悪く」嫌がられた僕の昔を思い出し、また、この馬と心中だ!(笑)
<何だか分からない今日の名文句>
追悼の高倉健馬券は枠の5ー5
(「黄色いハンカチ」だから)