つい「寿命」のことを考えてしまった
例えば……オートレースの場合は?
3日午後、右手のリハビリで「いずみ記念病院」。二階のデイサービスの部屋の廊下に、高倉健さんと菅原文太さんの大きな写真が貼ってあった。
まるで、天皇陛下が亡くなったような「哀悼の意」の表現である。
大好きな療法士、大滝君の説明。
「今まで、こんなことはなかったですよ。お二人は、デイサービスの皆さんと同世代。同世代のヒーローが死んでしまった。我々の時代が終わった、という思いがあるでしょう……」と27歳の大滝君。
亡くなった大スターは共に80歳前半だ。
「寿命は80歳前後、ということかな」とリハビリ仲間がしんみり言う。健康に人一倍、気を使った二人も病魔には勝てなかった。
誰かが「問題は幾つまで働けるか?大事なのは“現役寿命”だろう。お二人は、死ぬまで現役だった。しかも、オーラの現役だった。実に立派だ!」
現役で死ぬ。
それに尊敬し、写真を貼ったんだろうか。
いつまで「現役」で居られるか?それが問題だ。
ジャンプの葛西紀明さんは42歳5カ月で優勝を飾った。今年1月に記録した自身の持つW杯史上最年長優勝記録を更新。凄い。
そう言えば、東京競馬場の帰り道、競馬仲間のSさんが「オートレースの選手は競馬の騎手より、競輪の選手よりも、ダントツ、現役寿命が長い」と教えてくれた。
調べてみると……最高齢のは谷口武彦選手は11月28日お誕生日で73歳。70代の選手は他に田中悦郎選手(71歳) 、柴田日出喜選手(71歳) 、伊藤博康選手(70歳) 、安藤定実選手(70歳) と4名。
確かに、寿命は長い。今なお1着争いにも絡む。凄い。(もっとも、オートレースという公営競技の寿命は微妙だが)
「最後まで現役」は至る所に存在する。
だったら、サラリーマンの現役寿命は?
その後の生き方が、常に問われる。
サラリーマンの現役寿命とは?
ちょっと、考えさせられた「昼下がり」だった(笑)。
<何だか分からない今日の名文句>
「定年」という寿命