年末年始の映画報告、例えば‥…
“殺す寅さん”のような「網走番外地」
年末から韓国ドラマ「お金の化身」に夢中。全24話すべてを、5日夜、観終わった。
久しぶりの「記憶喪失・復習もの」。
ある日、土砂崩れの復旧工事現場から多額の埋蔵金が発見された。
担当検事イ・チャドンは、この大金が、15前にいなくなったイ・ガンソクという若者もので、彼の唯一の肉親である母親も消息不明であることを知る。
何故、大金を残して、母子が消えたのか?不審に思うチャドン。
そこに、ある人物から「自分の本当の名前を知りたくないか?」という謎の電話がかかってくる…。
実はチャンドンは、小さいころ交通事故で記憶喪失。自分が何者か知らなかった。
この電話がキッカケで、自分がガンソクであることを知る。
生き別れた母と再会、母に着せられた殺人の濡れ衣を晴らすべく、チャドンの復讐が始まる!
という話。展開が速くておもしろかった。
今、6日朝。今日から、テレビの高倉健追悼番組で、撮り溜めていた健さん作品に取り掛る。
最初の作品は「網走番外地・南国の決闘」。
返還前の沖縄を、橘と大槻(高倉健と田中邦衛)が闊歩するシリーズ第6弾。
当時の沖縄歓楽街を舞台に、任侠道を歩まざるを得ない橘。
前にも見た記憶がある作品だが、健さんはこの作品では「愉快なチンピラ」になっている。
「殺し屋の寅さん」のようなノリだ。
アラカンが「老いた親分」を演じているが、そのキャスティングも寅さんシリーズによく似ている。
男に求められていた「力強さ」が廃れてしまう、昭和後半の日本。
だからと言って、暴力反対。そこで、ちょっと中途半端な「殺す寅さん」が支持されたのではないか?
その後「殺さない、愉快な的屋」寅さんが圧倒的な支持を受けた。
今週は高倉健の「ヤクザでない役柄」をあと7作品、見るつもりだ。
<何だか分からない今日の名文句>
キラリ キラリ光った 流れ星
燃えるこの身は 北の果て
姓は誰々 名は誰々
その名も 網走番外地