「アメリカ外交の混沌」も見なければ
テロ集団は悪魔だ。
彼らの暴挙で、世界は第三次大戦を始めそうな状況に追い込まれようとしている。
ドイツなどでは、イスラム教徒の排除が、国を二分しかないテーマになっている。
唯一、絶対神のキリスト教とイスラム教。
敵対する運命にあるのかも知れない。
仏教のような寛容な教えとは違う。
唯一、絶対神だから恐ろしい。
さて……この際、悪魔のイスラム国を分析するのは、多くの知識人に任せよう。
と言うのも、日本はこの問題で、同盟国アメリカの外交力を冷静に分析しなければならないと思うからだ。
確かにイスラム国が、イラク、シリアで勢力拡大をしようとするのを、アメリカは空爆で食い止めている。
しかし、アメリカは、そのイラク、シリアで何を目的にしているのか? それが、分からないが。
オバマ政権はイスラム国と戦い、同時にイスラム国と戦う「シリアのアサド政権」とも戦っている。
シリアの穏健派の反体制派を支援していることになっているが、経験が浅い反体制派の兵士が、殺されているのをただ傍観している。
戦略がないのだ。
シリア、エジプト……アフリカの国々で起こっている暴力、弾圧に、アメリカはほとんど打つ手がない。
アフガニスタンに於ける戦闘任務は終わり!と言っているが、米軍駐留は続いている。
アメリカは苦闘している。
安倍さんは、アメリカと共に「テロには屈しない!」と言う。その通りだ。勇ましい。
でも外交は複雑で、全体像を見極めないと失敗する。
勇ましい言葉も虚しく聞こえることもある。
これ、安倍政権批判ではありませんよ。
この数日、安倍政権を批判するのは「テロの手下」……という妙なキャンペーンが行き届いているようだが……僕は非国民でも、国賊でもありませんから。念のため。
ただ、日本国よ!テロには冷静に!と言いたいだけ。
今、5日午前2時。雪になるのかなあ。
<何だか分からない今日の名文句>
(アメリカはシリアで)
「敵の敵」も敵?