Daily Archives: 2015年2月17日

人生は「種の保存」だけではない!

 16日の毎日新聞夕刊のコラム「牧太郎の大きな声では言えないが」で「自民改憲で離婚取締法?」を書いた。
 是非、読んでもらいたいのだが、僕がこのコラムで言いたかったのは……
 自民党の改憲草案24条1項には「家族は互いに助け合わなければならない」とある。
 家族愛は結構だが、家族という単位は一組の夫婦から始まる。と言うことは離婚は憲法違反になる。
 国会は「離婚取締法」を制定しなくてはならないだろう。
 法は道徳に介入せず……が、江戸っ子の知恵だったが……国家が大事!家族が大事!の全体主義の「(僕に言わせれば)おっちょこちょい改憲」で離婚まで出来なくなる。
 それで良いのか?ということである。
 僕は、この条文だけは憲法に不似合いだ!と思っている。
 人間は何のために生きているのか?
 確かに人生の第一義の目的は種の保存、子孫を残すことであるかも知れない。
 家族とは「種の保存」のためのシステムだ。
 大事にしなければならない。
 しかし、人生が90、100になると価値観は違う。
 性交能力を失ってからも、生きなければならない。
 出産、育児を終えた後の人生が長々と続く。
 人間は「種の保存」のシステムである「家族」のことだけを考え、行動することは出来ない。
 昆虫、魚のように種を残したら、たちまち生を終える。という簡単な生き物ではない。
 人間は複雑だ。
 人間の生き方が多様になっているのに「家族」で縛るなんて。
 憲法で「家族第一主義」を定めるのは不自然だ。
 個人より、家族が大事、国家が大事!という考え方は間違っている。
 「大きな声では言えないが」では、当分、自民党の改憲草案の矛盾をテーマにするつもり。
 このまま、安倍独裁の改憲が進むと、日本人は間違いなく、泣きを見る。

<何だか分からない今日の名文句>
右向け右!の暗黒