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ニュース解説「神戸山口組」

 山口組から絶縁、破門された「山健組」らは「神戸山口組」を名乗り、新しい本家は「淡路島」……というニュース。

 このネーミング、なるほどと理解できる。

 山口組の初代・山口春吉は明治14年(1881年)兵庫県津名郡来馬村で生まれた。徴兵され、日露戦争に参加し、復員すると、淡路島で漁師をしていた。

 明治39年(1906年)5月、漁師を止め、船で神戸市へ。手配師に誘われて、神戸市生田区栄町の海運業・倉橋組の飯場に住むことになる。

 大正元年(1912年)、九州の川筋の大親分・大島秀吉(通称は「運河の親分」)が神戸市に移住。春吉は「人夫供給」の現場監督として大島組に入った。

 春吉は 大正4年3月、独立。神戸市兵庫区西出町で沖仲仕50人集めて、山口組を結成。看板は、1枚ヒノキで「菱」に「山」の字の代紋を描き、代紋の下に「山口組」と書いた。

  淡路島→神戸は、春吉の「稼業の原点」である。

 新組織の組長には山健組(神戸市中央区)の井上邦雄組長。副組長に宅見組(大阪市中央区)の入江禎組長、若頭に侠友会の寺岡修会長。

 山口組が使用する代紋「山菱」を「神戸山口組」も、そのまま使う。

 「山口組本流」の誇りである。

  淡路市に本部を置くには、もう一つ、理由がある。

 現在、淡路島の洲本市宇原に侠友会の本部がある。兵庫県暴力団排除条例では、学校周辺などでの組事務所の新規運営を禁じているが、侠友会の事務所周辺には、学校などがなく、条例適用を免れるからだ。

 この辺りのことは、仲のいい警察のお方のアドバイスもある(笑)

 「神戸山口組」は当面、ドンパチはしない。防犯カメラがあるからしない。

 今回は上納金戦争。僕は「山口組の上納金の地域別支配」の動きと考えている。

 さて、自民党総裁選。

 自民党も金欠? だから、自民党もドンパチはしない。

  多分、無競争になるだろう。

<何だか分からない今日の名文句>

ヤクザ抗争では死なないが

集団的自衛権で死ぬかも