Daily Archives: 2016年4月11日

桃田・田児カジノ騒動で、権力が隠したのは「パナマ文書」

 バトミントン選手のカジノ騒動報道。一番、熱心なのは珍しくも、事件報道に弱いNHKさんだ。

 いつも、トップで扱う。

 それほどの「大事件」だろうか? 世間知らずのバトミントン選手が「このくらいは良いだろう」とタカを括って、遊んだだけのことじゃないか?

 大体、カジノは「悪」なのか?

 安倍政権はカジノを成長戦略の一つに挙げている。ヤクザから政府が「甘い汁」を奪おうとしている側面さえあるが、ともかく、時の政権はカジノを「立派な経済活動」と位置付けている。「善」なのだ。

 そんな報道を知る「バトミントン選手」が、自分のカネで遊んだ。反社会勢力に積極的に加担した、と言うほどのことではない。褒められたことではないが、選手生命を奪うほどのことなのか?

 田児が「今、桃田が世界のトップでプレーしている中で、自分はどのような処分でも、二度とバドミントンをできなくなってもいいという覚悟はあるので……。今、自分の立場でこういうことを言うのはおかしいですが、もう一度、桃田にチャンスを与えてやってほしいという気持ちしかありません」と話した。真っ当な「お願い」ではないか?

 それより、気になるのは、NHKが意識的に「バトミントンのカジノ騒動」を報道する姿勢である。

 はっきり言おう。

 NHKの狙いは、カジノ騒動と同時進行で発覚した「パナマ文書」を隠そうとしている。

 この事件は、5月に入ると、次々に「新事実」が明らかになり、世界中、大騒ぎになる。

 何しろ、世界で60カ国の記者270人が、現在、パナマ文書を読んで、分析している。(国際調査報道ジャーナリスト連合・ICIJの仕事だ)

 税逃れの富裕層は震え上がっている。各国の指導者が震え上がっている。格差に苦しむ人民が蜂起するキッカケになる「大事件」だ。

 権力はコレを必死で隠そうとしている。

 安倍政権は今「パナマ文書と選挙の関係」を必死で勉強している。国民の関心が「パナマ文書」に集まらないように、必死なのだ。

 そのためには、カジノ疑惑を使い、北島引退を使って、世論操作をしている。NHKも大新聞も「パナマ文書」報道に消極的だが「パナマ文書」が、2016年最大のスキャンダルであることは間違いない。

 多国籍企業・ロッキードのワイロ報道が世界の指導者を震え上げらせ、時の田中角栄首相が逮捕されたロッキード事件を思い出した。

 パナマ文書は悪徳政治家に向けられた刺客!

 それに気づかないメディアは「ど素人」である。

 10日の新聞休刊日。朝刊がない。

 夕刊を読んでくれ。「牧太郎の大きな声では言えないが」は極めて個人的なことを書いてしまったけど。

<何だか分からない今日の名文句> 

パナマ文書で「資本主義」が終わる!