ベットの脇に「三面六臂」の阿修羅像を置いた
興福寺宝物殿の「阿修羅」が好きだ。ただただ、美しい。
インドヒンドゥーの『太陽神』とか『火の神』とか、表記されているが、この神は帝釈天と戦争をする度に、常に負ける。だけど、勝負と関係なく、美しい。
去年、興福寺を訪れた時、買い求めた写真を、仕事場のデスクの隅に置き、手を合わせていた。でも、三面六臂(三つの顔に六つの腕)の像が欲しい!とがんセンターに入院中、思い詰めていた。
それが、ヒョンなことで実現した。
「日本橋本」というムックを見ていたら、日本橋三越の前、奈良県のアンテナショップに「阿修羅」がある!と言うのだ。
見に行ってみた。
美しかった。抱擁力は「本物」と変わらない。届けてもらった。
早速、ベットの脇に置いた。何か、落ち着いてくる。不思議だ……恐れ多いことだが、行く行く「棺桶」に入れてもらって……なんて思ったりする。
それにしても、仏像を彫った人間の集中力に頭が下がる。
20日は、夕方、競馬仲間が「もも」と「サクランボ」を持って、見舞いに来てくれた。少しずつ、元気を取り戻している。
<何だか分からない今日の名文句>
阿修羅と一緒に見る「あの世」