営業右翼『月刊Hanada』は慌てている?
新聞は時々「夢のような話」を書く。
24日の各紙。熊本県の御船町というところで、白亜紀後期に当たる約9000万年前の地層から、カンガルーやコアラといった有袋類と同じ祖先を持つ哺乳類の「歯」の化石1点が見つかった!というのだ。
コアラの祖先が日本にも居たのか?
でも、9000万年前の話である。一つの「歯」だけで、そんなことが言えるのか? 本当なのかな?(と、思うけど)誰も、文句を言わない。
ロマンチックな話には、誰も文句を言わない。
月刊『Hanada』10月号が送られてきた。
今月の大特集は「戦後最大級の虚報」。政治機関と化し、客観報道を捨てたメディアの問題を徹底的に追及します!という意気込み。元気は良いが、要するに、朝日、毎日、東京、それに文藝春秋を叩いているだけである。
対談で、ジャーナリストの某氏が「最近、毎日新聞の記者がこんなことを言っていました。『いま、社内は安倍を叩くためなら、どんなことでもするという空気になっている』 朝日新聞の記者にも同様なことをいわれました」などと話す。
これだけ読めば、「毎日」「朝日」は「安倍政権打倒」のメディアを思いがちだが……そんなことはない。 「毎日新聞の記者」がそんなことを話すとは思えない。
僕から見れば(「毎日」を含め)新聞は「政権の発表」を(結果的に、だが)漫然と流している。権力寄りだ。
僕が、コラムで、安倍さんのことを批判的に書けば、デスクはいつもより、事実関係を入念にチェックする。当然ではあるが、デスクは政権批判に慎重になる。一つ間違えれば、新聞社は権力に潰される。
新聞は、残念ながら(結果的に)「政権寄り」になってしまう。
先週発表された「GDP4%増」の記事など、とても信じられない数字だが……検証に時間がかかり、政権の発表がそのまま報道される。
新聞は(結果的に)政権寄りなのだ。
月刊『Hanada』の見方はあまりに、一方的である。
どういう人たちが、この雑誌を読んでいるか分からない。営業的に「朝日」「毎日」を叩けば、売れると思っているのか?
というより、安倍政権に対する「不信感」が国民に知れ渡り「安倍機関紙」としての存在意義がなくなったのか?
そんな危機感が誌面に反映しているようで……
花田さん、もっと冷静になってくれ!
<何だか分からない今日の名文句>
大事なのは「権力者との距離」