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「希望を抱くものは、不確実性にもかかわらず、単純の確信する」

 ドイツの社会学者・ニコラス・ルーマンの言葉である。(ルーマンは1984年に主著『社会システム理論』(Soziale Systeme=社会の諸システム)を発表した人物)

 「希望」を党名に嵌め込んだ小池さん。お見事である。

 不確実なものを「確実」のものと感じさせる。ちょっぴり詐欺の匂いもするけど(笑)

 自由とか、平等とか、民主とか、という言葉には具体的な目標が提示される。出来ないと、追及される。

 それに対し「希望」という言葉は、もともと「不確実」なことである。従って「希望」は責任を取る必要がない。

 この「希望」という言葉に、早くも「騙された人」がいる。

 「どんな手段を使ってでも安倍政権を終わらせる。野党がバラバラでは勝てない」と宣言した民進党の前原代表である。

 俺だって「希望」したっていいだろう!と勘違いした。

 民進党と共産党は200人以上の候補者が重複する小選挙区で、野党統一候補の一本化に向けた調整を進めていた。

 共産は27日、全国に先駆け、愛知5区の候補擁立を取り下げ、民進の赤松広隆前衆院副議長の支援に回ると発表したばかり。

 その具体的な目標を民進党は一方的に破った。

 共産は「自民党政治の補完勢力だ」と小池新党を批判してきた。民進が“天敵”と合流することで、ハシゴを外された。

 この裏切りで、致命的なダメージを受けるのは、共産党ではない。日が経つと、共産党に同情が集まるかも知れない。

 笑われるのは「前原・民進党」の面々である。「希望の党」に公認されるのか?公認されたとしても「裏切りの元民進党」と言われ、苦戦するかも知れない。

 リベラルの票が共産党に流れるかも知れない。

 不確実なことを確信する政治家を誰が支持するか?

 「民進党潰し」の小池さんはお見事である。

 前原さんは単なる「おっちょこちょい」ではあるまいか?

<何だか分からない今日の名文句>

「希望」と「絶望」は紙一重