財務省官房長がいないぞ!で大騒ぎ
疑獄事件が起きると、決まったように自殺者が出る。「謎の犠牲者」が出る。
ロッキード事件も、リクルート事件も、複数の「謎の死」が相次いだ。
ロッキード事件(1976年)では、事件を追っていた日経新聞記者が急死、児玉誉士夫の元通訳・福田太郎氏、田中角栄の運転手・笠原正則氏が相次いで不審死を遂げた。
リクルート事件(88年)では、竹下首相の秘書・青木伊平氏が自殺した。
今回の森友疑獄でも、今月7日、近畿財務局で森友学園との国有地の取り引きを担当する部署に所属していた上席国有財産管理官、赤木俊夫さんが「このままでは自分1人の責任にされてしまう!」という遺書を残して自殺した。
赤木俊夫さんの他にも「謎の犠牲者」がすでに出ている。
森友学園の残土処理を行っていた(株)田中造園土木の秋山肇社長である。
この田中造園土木は森友学園の建設を請け負っている藤原工業の下請けで、秋山さんは8億円の値引きの根拠となった残土処理を行ったキーマン。
去年3月6日 『毎日新聞』は「森友学園 近畿財務局『校内で廃棄物処分を』」という見出しの記事を発信。「近畿財務局が2015年9月、工事業者らと地下廃棄物の撤去費用について協議した際、撤去を見送るよう伝えていたことが分かった。工事業者は毎日新聞の取材に『国にそのままでいいと言われた』と証言した」というスクープである。
この記事の出た翌日、秋山さんが急死した。 病死? 豊中市役所のトイレで自殺? 何者かに殺された!
諸説あるが、当時、僕はサンデー毎日の「牧太郎の青い空白い雲」で、事実関係を詳しく書いた。
アレはやっぱりおかしい!と僕は思う。
「犠牲者」はまだ出るのかも知れない?
関係者が心配しているのだろう。 日刊ゲンダイが「14日午前、<官房長が行方不明>という怪情報が駆け巡った」と報じている。
「官房長は13日、国会の委員会で答弁し、午後3時ごろに公用車で財務省に戻った記録はあるが、その後、行方が分からなくなった」というのだ。
14日午後になって、本人と連絡が取れ、所在が確認できたというが、こんな怪情報が流れるほど、霞ヶ関は混乱している。
もう、犠牲者がないように祈っている。
<何だか分からない今日の名文句>
死人に口なし