凡人の僕は「樹木希林さんと骨折」を考えてしまった
15日、樹木希林さんが亡くなった。
全身13カ所にガンが転移して、ご本人は「全身ガン」と言っていたが……いつもエネルギッシュで、テレビに出れば必ず「名言」を吐く。いつも、勉強させてもらっている。
言わば「平成の哲学お婆」。まさか、70代で亡くなるとは思うなかった。
ガンは「樹木希林」という怪物に負けた!と思っていたのに……残念で、残念で……。
17日朝のテレビのワイドショーは、彼女の超個性的な「生い立ち」を詳しく紹介していたが、僕はまったく違うこと考えていた。
「骨折」のことである。
8月15日、彼女は家で転んで大腿骨を折った。
ガン患者に取って「骨折」という言葉は二つの意味で「重い」。
一つは「骨」にガンが転移したケース。ベッドに寝ていて、自力で寝返りは出来るが、ねじっただけでも骨が折れることもある。
一つは「ガン」と無関係の骨折。しかし、これも、骨を手術する際「ガン治療」が出来なくてなるケースがあるらしい。
高齢者にとって、やってはならないのが「骨折」である。ガンより「骨折」が怖い。
凡人は「骨折が樹木希林の命を奪った」と思ったりしたが……そんなこと言ったら、樹木希林さんは怒るだろうか?
<何だか分からない今日の名文句>
「死ぬときぐらい好きにさせてよ」
(樹木さんの“終活宣言”)