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「ハゲタカ」最終回!日本経済はこの30年「何を」していたのか?

 最近、週末にDVDで、テレビのドラマをまとめて見るようになった。

 で、テレビ朝日木曜夜放送の『ハゲタカ』の最終回を9日の日曜日に見た。

 新聞記者上がりの作家・真山仁さんの経済小説『ハゲタカ』を原作とした作品。2007年にNHKでテレビドラマ化され、話題になった。

 今回のテレビ朝日版でも、主人公は鷲津政彦。ファンドマネージャーとして次々と日本企業を買収する「ハゲタカ」という異名を持つ人物である。

 今回の時代背景は第1章(第1話 – 第3話)が1997年〜2001年 第2章(第4話 – 第6話)2010年 第3章(第7話 – 最終話)2018年。その時、現実に起こった事件を題材にしている。だから臨場感が抜群だ。

 で、見るたびに、日本人の「馬鹿さ加減」にウンザリする。この30年間「何を」していたのか? 何もしていないから、バカにされる。資産を「ハゲタカ」に奪われる。何もしていないから、いつも「ハゲタカ」の勝利だ。

 不勉強だから正確な数字は分からないが、諸外国の有力ファンドは「国家予算より多い」資産を運営している。

 このドラマは、その実情には、あえて言及していないが、現実の世界では、ファンドが「一国の経済」を平気で飲み込んでいるのだ。

 ファンドがアメリカ大統領を作っている。

 この現実を安倍政権は直視しているのか?

 紙幣をやたら印刷して、富裕層を儲けさせれば良い!と勘違いしている安倍政権。何という馬鹿さ加減だ。

 自民党総裁選でも「アベノミックスの失敗」を隠している。

 日本は本当に大丈夫なのか?

 このドラマのキーワードは 「貴方はまだ生きている」。

 かつて追い詰められた末に、自害した父の行為がある種の行動原理になっているから、企業買収や債権回収で追い詰められ絶望した人間に対しては「ハゲタカ」は決まって「貴方はまだ、生きている」と言う。

 日本は「まだ生きているのか?」

 複雑な気分だ。

 <何だか分からない今日の名文句>

『ROAD TO REBIRTH』

(「再生への道」。副題が付いているけど)