三流芸の「純烈」は気の毒だが「下積み」に逆戻り?
26日の土曜日。暇が出来たので、キップを貰った「明治座・前川清・歌手50周年記念公演」を観に行った。
話題の歌謡コーラス・グループ「純烈」が出演していた。メンバーの一人が「女性問題」で悪行の数々。芸能界を引退した、あの「純烈」である。
(この名前には「純粋であり、かつ強く正しく節操や分別がある」「志を変えずに最後まで貫く」という意味が込められているそうだが)目標は「親孝行、紅白歌合戦出場、全国47都道府県で唄うこと」。流行歌の体育会系、右翼系を狙っているのか?ちょっぴり、ヘンなグループだ。
元々は6人組だった。
2007年、売れない俳優の酒井一圭が映画撮影中の事故で入院。役者生命の瀬戸際に立たされた。その入院中に何度も、夢に内山田洋とクールファイブが出て来た。それを「啓示」と心得、ムード歌謡コーラスグループを結成することを思い立つ。
酒井は白川裕二郎と小田井涼平を「紅白歌合戦を目指そう!親孝行しよう!」と誘い、さらに林田達也・友井雄亮・後上翔太を加えて6人で、スタートした。
6人の内、4人は売れない俳優。林田はロックバンドの元ボーカル、最年少の後上は東京理科大学を中退した無職?いずれも本格的に歌謡曲を歌った経験がない面々だった。
そこで、6人組は老舗キャバレー、健康センターやスーパー銭湯などで地道に営業活動を続ける。
中高年女性と握手するのが6人組の「芸」。握手するためには、メンバーの数が多い方が良い。
僕から見れば「三流の芸」である。でも、それはどうでも良い。ファンが増え、前川清座長公演に参加して、名前が徐々に売れた。
「下積み」。苦労した。気がつけば、メンバーは30歳〜40歳の中年グループになっていった。
事情があって、コーラスの一人、林田達也が2016年大晦日「卒業」して5人組。
その5人組で、やっと紅白出場を果たした!
「下積み」よ、さようなら!
ところが……今回「悪事」がばれて、友井雄亮(38歳・振付担当)が引退。4人組になった。
一応、元気だった。
前川が舞台で「純烈のお陰で、チケットが売れた」と言うように、熱狂的な「純烈ファンのおばちゃん」が前の席を独占している。
「芸」はイマイチだが、根性は大したものだ。客席に降り、握手、握手、握手……
でも、どこか、活気がない。「下積み」に戻った気分なのか?
それより、奮闘したのが「松居直美」だった。
中学2年生で『歌まね振りまねスターに挑戦!!』(日本テレビ)に出演。そのまま芸能界にスカウトされ「中学生芸人」になった。
坂本冬美や石川さゆり、都はるみなどのモノマネは天下一品。テレビの人気者になったが、声帯ポリープ摘出手術をしたり、苦労した。離婚も経験した。
でも、頑張っている。このシングルマザーの「芸」は本物。たった一人で、喋り、歌い、ひっくり返る。カツラが舞台に飛んでくる。爆笑、爆笑、また爆笑。
はっきり言えば、「純烈」の4人組は「松居」一人に負けていた。
握手芸の「純烈」はそろそろ限界!そんな気がする。
27日は天気が良いので、湯島天神へ。孫が大学受験。サッカーは得意だが、お勉強は?
結果は運!
風邪を引かないように、天神様にお願いした。
<何だか分からない今日の名文句>
芸人は「照る日、曇る日」