「一滴の血も残さずに秋の蝶」。こんな“気持ち”が分かるようになったのは?
5日、竹岡準之助さんから(楽しみにしていた)日記本「深夜TIMESⅢ」が届いた。
実は、かなり前から「竹岡ファン」である。
竹岡大先輩は1934(昭和9)年、京都市生まれ。僕の10歳年上。早稲田大学第一文学部フランス文学科卒業。学生時代に三浦哲郎、佐藤光房らと同人誌『非情』を創刊。64年、あすなろ社を創業。季刊誌『パピヨン』を1997年から、編集発行していた。
いつの頃からか、見ず知らずの?竹岡さんが『パピヨン』を送ってくれた。これが面白い。
その後、彼の著作もほとんど読ませて貰った。
今回の「深夜TIMESⅢ」は手紙風の日記。
何が面白いと言えば、セリフが面白いのだ。
例えば、季刊誌『パピヨン』を辞めた時の心境を書いた名文句。
「一滴の血も残さずに秋の蝶」。
京都生まれの先輩だが、江戸っ子以上に、潔いセリフじゃないか。(「パピヨン」はフランス語で「蝶」のこと)
こんなセリフが分かるようになったのは……俺も歳なんかなあ(笑)
<何だか分からない今日の名文句>
駄文を名文にする芸術?