日産は「フランス人の副会長」が代表権を持つ「変な会社」になった!
「ゴーン騒動はもう良いじゃないか!」と思っていたが、結果的に、今週のブログ「日本魁新聞社」は<ゴーンに始まりゴーンで終わる>ことになってしまった。
書いておきたいのは「日産自動車の代表権」のことである。
3月12日、日産本社で、西川広人社長兼CEO、三菱自動車の益子修会長兼CEO、仏ルノーのスナール会長とボロレCEOの4人が記者会見した。
最初に口を開いたのはルノーのスナールさん。「3社のアライアンス強化がまずやるべきことだ」と言い出し、新しい「アライアンス・ボード」の設立を表明した。
新アライアンス? コレ、何だ?
何をしたいのか?さっぱり分からないが、そのメンバーはルノーから2人、日産1人、三菱1人。ルノーが主導権を握るのは間違いない。そのために「新アライアンス」なるものを作ったのだろう。
ゴーンを東京地検に逮捕させた日産・西川社長の狙いは「ルノーの主導権排除」にあったはずだが……むしろ「新アライアンス」で、ルノーの天下がさらに強化されたのではあるまいか?
ルノーのスナールさんは一見、柔らかな物腰だが、ゴーン以上の豪腕らしい。
彼は「日産の会長になろうとは思っていない」と明言した。「副会長で良いんだ!」という。
よく調べてみたら、副会長に「代表権」があるのだ。
では、誰が「日産」の会長になるのか?
多分、当面の間「空席」にするのだろう。要するに、会長不在で、スナール副会長の天下?
(「会長」がいないと、取締役会議長が必要になる。ゴーンは日産の「会長兼取締会議長」だった。そこで、安倍周辺では、議長候補に「前経団連会長・榊原定征」の名前が浮上しているそうだが、これも「ただのお飾り」だろう。すでに、スナールさんは日産取締役会の副議長に就いている)
ルノーは50%近い「日産の株」を持っているから仕方ないが、日本人の重役どもは世間を甘く見ては居ないか?
多分、西川さんは、安倍内閣の主要閣僚の一人のアドバイスで「ゴーン逮捕→ルノー排除」の筋書きを描いたのだろうが……対ロシア、対中国、対韓国……元々、安倍内閣は「喧嘩下手」なんだから……(笑)
<何だか分からない今日の名文句>
ヘボ将棋、王より飛車を大事にし