「満足死」って何んだろう?
昨年9月、樹木希林さんが75才で亡くなった。その後を追うように「夫」らしき存在の内田裕也さんが、17日に肺炎でなくなった。享年79歳。
18日のテレビの情報番組は「内田さんは人生を満足して亡くなった」と話している。
「満足死」と言ったら良いのか?
でも「満足で死んだか」は誰も知らない。本人だって知らない。
某女性週刊誌の記者さんが「樹木さんは、まるでそうなることを見越していたかのような用意周到な生前の手続きをしていた」と書いている。
ご存知だと思うが、彼女は「不動産屋」。8軒の不動産を所有。合算すると財産は総額10億円を軽く超える。
で、この女性週刊誌の記者さんは、法定相続人である夫の内田裕也さんを名義にした物件はゼロ。
配偶者である裕也さんが不動産を相続すれば、1億6000万円まで非課税になる『配偶者控除』あって、大幅に節税できるが、彼女はそうしなかった。
裕也さんに万一のことがあったら、娘さんらは『二次相続』で苦しむ。
そこで、樹木さんは二次相続のリスク回避まで想定して、夫に生前相続しなかったーーという分析。
その通りなら、お見事、お見事!である。
内田さんは生涯「貧乏人」を貫き、財産ゼロ!で逝った。
これも、一種の「満足死」?カッコ良いじゃないか。
でも……満足して死ぬなんて……まだ、僕には出来ない。
<何だか分からない今日の名文句>
『時が来たら 誇りをもって 脇にどけ』
(ドイツの詩人、エーリッヒ・ケストナー)
樹木さんが好きな言葉!