旅行けば……北近畿経済新聞のこと、尾道新聞のこと。そして「イカの姿造り」。
旅に出ると、必ず地元の新聞に目を通す
「新聞」という“生き物”が大好きだ。
16日、日本海沿いの「道の駅」で「北近畿経済新聞」を見つけた。売っているのかな?と思ったが、郵送旬刊紙(毎月1日、11日、21日の発行)。「道の駅」の利用者に読んでもらおう!と置いてあるという。
地域の経済情報、つまり、店舗、事業所の新規出店情報や景気動向調査が得意らしい。トップ記事は温泉地「城崎もの」だった。
1992年(平成2年)創刊。初めは「両丹経済新聞」と言っていたらしい。京都府丹後地方・丹波地方(両丹)をサービスエリアとしていたのだが、その後、販売エリアを兵庫県、福井県まで拡大、2010年(平成22年)北近畿経済新聞へと改題した。
読者は京都府の舞鶴市・福知山市・綾部市・京丹後市・与謝郡。兵庫県の豊岡市・丹波市・篠山市・朝来市・養父市・美方郡。福井県の小浜市・三方郡・大飯郡・三方上中郡。3000部ぐらい、出ているらしい。
ローカル新聞は概ね健闘している。
今、発売中の「毎日フォーラム」4月号【牧太郎の信じよう!復活ニッポン・米国は今や「ニュース砂漠」「平成」後、新聞は生き延びるのだろうか?】で書いたが、今年2月、新しいローカル新聞が広島県尾道市に誕生した。
日刊紙「尾道新聞」である。
一時期、尾道には地元紙が4紙あったが全て姿を消した。地元の経済人が「経済発展には地元紙が必要」と考え、開港850年を記念して、創刊した。
取材、販売エリアは御調・尾道・向島・因島・瀬戸田の尾道市全域。タブロイド判4ページ。日刊紙で火曜日から日曜日の朝刊を発行する。料金は月2000円プラス消費税。
新聞凋落の「平成」。その最後の年に、小さいと言えども、新しい新聞が誕生した。嬉しい。
北近畿経済新聞も、新しい尾道新聞も「経済新聞」だ。
週刊誌が「高齢者向きの健康メディア」になり、ローカル新聞が「おカネ専門紙」を目指す。政治ものが売れない。一つの傾向なのだろうか?
そして、もう一つ、僕の「二代目日本魁新聞社」みたいなブログ個人紙もバカにならない。
「二代目魁」の場合、普段、一日に1200人ぐらいの読者が読んでくれている。
ローカル新聞なみの部数で、結構「影響力」がある(自惚れ!だけど)
朝日、読売の大新聞と「群小メディア」の役割は全く違う。
で、その可能性は?
百貨店と専門店の違いのようもので、必ずしも「百貨店の勝ち」とは言えないだろう。大新聞だって、いつ倒産してもおかしくない時代だ。
さて、旅は「その日その日の出来心」。日本海は16日も晴天。名残の桜を楽しんで「イカ釣り漁船」の村で一泊。剣先イカの「活姿造り」が美味。
<何だか分からない今日の名文句>
新聞小僧、風が吹いたら日本海