「季刊・蕎麦春秋」が届いた。
今回の特集は「九州のご当地そば」。 コロナ禍の自粛で疲弊する地方のそば屋。それでも、大分、宮崎、福岡、鹿児島のそば店は奮闘している。どの店も一度は行ったみたい店だ。
【この雑誌では「牧太郎の隅田の風」を連載中。今回は<巣ごもり消費の秋 そば屋はラーメンやに勝てるのか?>。蕎麦屋さんが読むと、嫌な気持ちになりそうなテーマだけど……】
この雑誌、いつも勉強になる。
岩﨑信也さんの「そばにまつわる物語」は必ず読む。
今回は「風鈴そば」
江戸時代、「風鈴そば」は屋台で流して売った夜蕎麦の形態。知らなかった。
荷台に一つか、二つの風鈴を吊るした市松模様の屋根のある屋台。売り声は上げず、風鈴の音だけで、客を呼ぶ。
何か、ロマンチックだ。
<他の文献では、その登場は江戸期の宝暦年間(1751年〜)。宝暦三年写本の『反古染』という文献の中に、「元文の頃より夜鷹蕎麦切、其後手打蕎麦切、大平盛り、宝暦の頃、風鈴蕎麦切品々出る」とある>
でも、寒くなっての風鈴は如何なものか?
そう言えば、台風12号が関東接近の今日24日は幾分、涼しい。
「夜鷹そば」が欲しい季節がやって来た。
蕎麦屋さんが儲かるように、祈っています。
<何だか分からない今日の名文句>
俗にいふ 風鈴そばの声、そばィ、そばィ
(売り声が必要になった?)