76歳になって、無性に「伊知割石」に会いたくなった
10月10日、76歳になった。
75歳と76歳はちょっと違うような気がする。何か、76歳は本格的なジジイ!と言うか? 今日、死んでも文句が言えないような気分? やっぱり、75歳と違うような気がする。
40年前、35歳が36歳になった時、何か「焦り」を感じたのと同じだ。あの時は、11月1日から社会部から政治部に代わり、新天地を求めた。
さて、俺の76歳はどんな展開になるのか?
昨日11日「伊知割石」に会いに行った。彼女と同じ世代になったような気がしたからだ。実は「石」は俺のガールフレンド?
えっ「伊知割石」をご存知ない?
長谷川町子さんの「意地悪ばあさん」のことだよ。サンデー毎日で1966年(昭和41年)1月2日号から約5年間連載した人気4コマ漫画。
『意地悪ばあさん』はテレビドラマやテレビアニメ化されているから、我々の世代はみんな知っている。
彼女がいるのは「長谷川町子美術館と記念館」(東京都世田谷区桜新町1-30-6)。台風14号が逸れたので、行ってきた。
<企画展「漫画原画にみる1964東京五輪」にあわせ、10月10日生まれの方、または1964年生まれの方は入館料を100円割引。対象期間:2020年10月10日(土)~2021年1月11日(月・祝)。76歳になって初めての「得」だ>
「意地悪ばあさん」には原型がある、と初めて知った。アメリカの漫画家ボブ・バトルの『意地悪爺さん』(原題『Egoist』)。
そう言えば「石」が旅行先のイギリスで本家の意地悪爺さんらしき人物と遭遇するエピソードが載っていた。
長谷川さんは朝日新聞の『サザエさん』と並行して、サンデー毎日では『エプロンおばさん』を連載していたが、この「意地悪じいさん」を念頭に「作風」を変えたのだろう。
単行本の初版は「サザエさん」よりも発行部数が多く、圧倒的な人気を取った。
超高齢化社会を描いた「意地悪ばあさん」は今でも「笑い」を取れる。
もし、編集長なら「意地悪ばあさん」をちょっと工夫して再録するんだけどなあ。
老人介護施設の職員やヘルパーを相手に意地悪を仕掛ける「場面」は50年経っても、リアルだ。
ガールフレンド「伊知割石」に会った帰り、評判のカフェ「ドトール珈琲農園 世田谷多摩堤通り店」で一人、ゆったりした。
76歳も頑張るぞ!
<何だか分からない今日の名文句>
「石」の長男・順一は54歳。
だから「石」は70歳後半?
だから「恋人」