「桜を見る会・前夜祭」の領収書を安倍側が廃棄したのは「官房機密費」だったから?
今更、という感じだが、例の「桜を見る会」疑惑が急展開。安倍晋三前首相側の後援会が地元支持者らを招いて開いた「前夜祭」を巡り、安倍氏側がホテルに支払った費用の一部を補塡していた。
30回以上「補塡は一切ない」などと「ウソ」を並べていたことになるが……まだ「隠している最大のウソ」がある。
そのヒントは「廃棄されたホテルの領収書」の存在である。
地検の事情聴取に対し、ホテル側は「補填分を含め領収書を出した」と話しているのだが、安倍側の手元に「領収書」はない?
「補填を隠すため、領収書を廃棄した」と思いがちだが、僕は、そう見ない。
元々「領収書」が必要なかった!のだ。
領収書が必要ない「公のカネ」とは……官房機密費である。
安倍内閣が2018年1年間に支出した内閣官房機密費(報償費)は約12億円。
そのうち、菅義偉官房長官の裁量で領収書無しで支出ができる「政策推進費」が約11億円。
第2次安倍内閣が発足してからの6年間でみると、「政策推進費」を67億円も使っている。 (まだ2019年の数字は明らかになっていない)
「前夜祭」を含め「桜を見る会」に関するカネの一部、あるいは全額が「官房機密費」で支払いされたのではあるまいか?と、僕はそう見ている。
「前夜祭」という形を取った「安倍晋三という一政治家の選挙運動」に、官房機密費が使われる。
史上最悪の私物化ではあるまいか?
もし、当方の推測が事実なら、この支払いにokを出した当時の官房長官だった菅首相は「共犯」である。
最初に、領収書がいらない「官房機密費の存在」を取り上げたメディアは多分、毎日新聞政治部だったと思う。
昔のことだ。1983年夏、毎日新聞政治部は上西朗夫キャップの下、鈴木健二、橋本達明、それに牧太郎の4人で「金権」取材班を作リ「官房機密費の闇」を追及した。
だから「この悪事」が許せないのだ。
現役の記者さんにお願いする。安倍「官房機密費」のカラクリを暴いてくれ!
<何だか分からない今日の名文句>
安倍流は「政治は力。力は数。数はカネ」