「女の方が優れている」と主張するコメンテーターたちの限界……?
毎週水曜日は必ず、朝5時半からNHKの「100分 de 名著」を見る。
今日2月17日は、精神科医で、後にアルジェリア独立運動に尽力した思想家、フランツ・ファノンの「黒い皮膚・白い仮面」の第3回。
1925年生まれの黒人・フランツ・ファノンは、フランス植民地で、いわれない差別を受け続け「差別とは何か」「差別はどうして生じるのか」「どうやったら差別を乗り越えることができるのか」を考え続けた。
第3回のテーマは「ネグリチュード」だった。
ファノンは、自らの中にある黒人性、黒人文化、ルーツとしてのアフリカ文化の再評価を主張する。
白人に対する「黒人の優位」を示す運動「ネグリチュード」をはじめたのだ。
しかし、この運動には「限界」があった。結局、ファノンは「白人vs黒人の対立」に自らを閉じ込められてしまう。
「差別」に対して「差別」で戦ってしまう。確かに「差別」をなくすことは難しい。
そう言えば、ここ数日、テレビの情報番組は「森さんの後継者選び」一色。女性差別がテーマの一つだ。
それにしても、何人かのコメンテーターが「次期会長は女性!」と決めている。ちょっと変だ。
「女の方が優れている」と言いたいのか?
男性でも、女性でも良いじゃないか。問題は選ばれた人の「人間力」じゃないか!
「会長は女!」と決めて掛かるのは「ネグリチュード」運動の限界に似て居るような気がするんだけど。
<何だか分からない今日の名文句>
「差別」をなくすことは?
「人間を閉じ込めるものから
人間を解き放つこと」