山本雅男訳「イギリスの競馬サークル」を読みながら「ソダシの奇跡」に万歳!万歳!
4月11日、競馬仲間の山本雅男さんが「珍しい本を見つけましたので、訳してみました」という簡単な「走り書き」と共に、300ページを超す“大作”を送ってくれた。
「イギリスの競馬サークル: 人類学者の人間観察」(ケイト・フォックス著 小鳥遊書房刊)
山本さんはイギリス文化史学専攻の(多分)日本大学藝術学部文芸学科教授。
ここ3年、義理を欠いて、お会いしていないが、以前は「梅の季節」に必ず“会食”する仲間。
この道では、かなり立派な学者さんらしいが「当たった!」「惜しいところで外れた」と馬券の自慢話をする間柄だ。
(彼には▶︎『ヨーロッパ「近代」の終焉』講談社現代新書 ▶︎『ダービー卿のイギリス 競馬の国のジェントルマン精神』PHP新書……などの“名作“があるけど)
今回の原題を直訳すれば「競馬部族」。競走馬で、飯を喰う「村」のこと。
面白いのは「騎手が戦士なら、調教師は呪術師だ!」と解説していることだ。(第3章 呪術師奇跡の仕事人/仮面の裏/呪術師は情報交換しない)
調教師が呪術師?ということは……調教師の「呪い」をどう解釈するか?が馬券の買い方を左右するのではあるまいか?
4月9日のブログ【コロナ禍の桜花賞。“内枠不利”でも白毛馬ソダシの「奇跡」を信じたい気分?】と書いたが、ソダシの須貝尚介調教師(=呪術師)は、どんな「呪い」を掛けているのか?
競馬新聞を改めて読み返すと、須貝さんは「言葉が見つからないくらい上手くきた」と話している。
これは「呪い」だ。須貝尚介調教師は相手陣営に「白毛馬ソダシが一番強い!」と「呪い」を掛けているのだ。
なら、もう少し、多めに「ソダシの単勝」を買うか?
で、午後3時半過ぎの桜花賞の結果は?
吉田隼人騎乗の2番人気、ソダシは史上初めて白毛馬によるクラシック制覇を達成。勝ちタイムは何と1分31秒1。レコードだ!
万歳!万歳!
山本さんは、どうだったのかな?
<何だか分からない今日の名文句>
呪術師とは
【霊的な力を行使して
霊と対話したり
病気を治療する能力を持つ者】