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「仕事場」の前の大川端は「江戸の水練場」。島崎藤村も泳でいた。

いま10日午前6時 隅田川沿いの「仕事場」は(昨日より一時間早く)30°cを超えた。

暑い。めちゃ、暑い。

大川(隅田川)に飛び込みたくなる気分だ。

そう言えば、小学校の頃、大人は両国橋の辺りで、毎日のように泳いでいた「記憶」がある。隅田川は天然のプール?

「月刊日本橋」6月号(1979年創刊のタウン誌)の特集は「大川端の水泳場」。

(日本橋は慶長8年(1603)、徳川家康によって架けられ、翌慶長9年には、五街道、つまり東海道、中山道、甲州街道、奥州街道、日光街道の起点に定められた。だから日本橋は日本一の橋。「月刊日本橋」も日本一のタウン誌!と心得ている)

今回の特集「大川端の水泳場」(野口孝一さん)は実に詳しい。

江戸時代、泳ぐことは「武芸」。だから、明治生まれの母親は「隅田川は水練場」と言っていた。

野口さんによると、水泳には流儀がある。向井派、水府流太田派、講武永田流……幾つもあったらしい。

「仕事場」の前の横丁に住んでいた作家・島崎藤村も暑くなると、隅田川に飛び込んでいたらしい。

永井荷風は「水泳の達人」。芥川龍之介は昭和2年、東京日日新聞(毎日新聞)の「本所両国」の中で「大川に水泳を習いに行った」と書いている。

興味のある人は「月刊日本橋」を読んだら良い。

日本橋の名店に置いてある。僕は「美国屋」で、うなぎを注文して、必ず読む事にしている。(もちろん、無料)

<何だか分からない今日の名文句>

「日千両」

日本橋には「一日に千両」の金が落ちる