プーチンだけが「悪」なのか? 「第二ミンスク合意」を破ったのは誰?
ロシア軍は24日、ウクライナ東部で攻撃を開始した。ロイター通信は、首都キエフと北東部ハリコフにあるウクライナ軍の軍事拠点がミサイル攻撃を受けた!と報じている。
乱暴だ!
いつの時代も、大国は乱暴だ。
だからと言って……日本のメディアの大部分が「プーチンの暴挙」を厳しく批判するのは当然だが、果たして、プーチンだけが「悪」なのか?
微妙である。
当方の知る限りでは「第二ミンスク合意」を破ったのは、ウクライナ側だ。
ロシアとウクライナ、ドイツ、フランスの首脳が15年2月にベラルーシの首都ミンスクに集まって協議。そこで、纏まった「第二ミンスク和平合意」。
ロシアを後ろ盾とする親露派武装勢力とウクライナ軍による戦闘を停止するための「唯一の道筋」として、
<「親露派武装勢力が実効支配している領域」と「ウクライナが実効支配している領域」の現状を維持することが、戦争を回避するため必要>と、4カ国は合意した。
にも関わらず、この内容を反故にしたのはウクライナ。昨年10月、ウクライナはドローンを用いて親露武装勢力が実効支配する地域を攻撃している。
大規模な戦闘は止まったものの「この合意」後にも、断続的に「小さな戦闘」が続いているから「どっちが正しい」とは言えないが、プーチンに「ミンスク合意はもはや存在せず、履行すべきことは何も残っていない」と言わせてしまったのは、ウクライナではないのか?
戦争を始めるには、双方に「それなりの言い分」がある。
ロシアは嫌いだ。
でも、今回は、ロシアだけが悪!と思い込むと、判断を誤る。
それにしても、テレビを見ていると、日本まで「参戦」するような雰囲気(笑)
日本人よ、冷静に、冷静に!
<何だか分からない今日の名文句>
イラク侵攻の「幻の正当性」
「イラクに大量破壊兵器がある!」
という情報は「嘘八百」だった