「プーチンは気狂いだ!」と言う前に「制限主権論」を勉強した方が?
1945(昭和20)年の今日3月10日は「東京大空襲」。
死者10万人。母・牧ふみは生まれたばかりの僕を背負って、B-29爆撃機から、必死で逃げ延びた。
あの日、家の前の隅田川は死体で埋まった!と母に聞かされた。僕は生後5ヶ月で、死んでいたかも知れない。
あの大空襲の惨事を、世界は、また経験しようとしている。
連日、テレビは「何から何まで、責任はプーチン!」という雰囲気だが、プーチンは「気狂い」なのか?
「狂気!」と言えば分かりやすいが、プーチンにも「それなりの理論的な言い分」が存在する。
彼が信じているのは「ブレジネフ=ドクトリン」。いわゆる「制限主権論」である。
1968年のチェコスロヴァキアの、いわゆる「プラハの春」に対して、当時のソ連のブレジネフ書記長は以下のように「軍事的介入」の正当性を訴えた。
【社会主義諸国は、社会主義共同体としての利益を、各国個別の国家的利益に優先しなければならない。社会主義共同体全体の利益が脅威にさらされた場合は、共同して介入して全体利益を守ることが社会主義国の義務である】
簡単に言えば、社会主義国全体の利益のためには、一国の主権が制限されてもやむを得ない!と言うのだ。
「制限主権論」である。
プーチンは今回「ロシアの地政学的利益の根幹が毀損されるおそれのあるときは、個別国家の主権は制限されることがある」と主張する。
2月21日、ロシアは「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」の独立を承認。それぞれの「人民共和国」と「友好、協力、相互援助条約」を締結した。
それにより、プーチンは「ウクライナが不当支配している」ドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国の領土を解放する!と宣言した。
これがプーチンの「制限主権論」である。
確かに、気狂いじみているが、それなりの論理的根拠が存在する。
この「プーチンの制限主権論」に一応の理解を示す「フリ」が出来る国はいないのか?
もし、プーチン流に一定の理解を示すが「仲介」には相応しい!ような気がする。
時間がない!
相応しい「仲介者」が乗り出さないと、ウクライナの戦いは「第三次世界戦争」になってしまう。
ウクライナ軍は抵抗している。西側のメディアは応援しているようだが、キエフが陥落するのは時間の問題ではないのか?
1945年3月10日、東京下町が経験した大空襲が、今、遠いキエフで起ころうとしている!
<何だか分からない今日の名文句>
鍵は中国共産党?