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「重病のデパート」西村京太郎さんでも91歳まで「究極自由」で生きた

 トラベルミステリーの西村京太郎さんが3月3日午後5時5分、肝臓がんのため神奈川県湯河原町の病院で亡くなった。

 91歳だった。

 西村さんの「十津川警部シリーズ」のファンだが、それより、彼の生き方が大好きだった。

 何でも「職業」にしてしまう。役人生活11年。退職して、トラック運転手、保険外交員、私立探偵……アチコチで警備員。で、最後は「作家」になった。

 名前を次々に変える。

 ペンネームは「西村京太郎」の他に「黒川俊介」「西崎恭」などなど。

 次々に引っ越す。空襲により被災し調布市に転居したのを皮切りに、渋谷区幡ヶ谷→渋谷区本町→京都市中京区→京都市伏見区→京都市東山区→神奈川県足柄下郡湯河原町。

 「転居の王様」だ。

(ミステリー界の女王・山村美紗さんとは、家族ぐるみで、京都の大きな旅館を買い取り、鍵つきの渡り廊下で繋がった共同書斎で住んでいた)

 要するに「自由」なのだ。

 当然、独身。(10年前、結婚したらしいが)

 ただし「自由」すぎると病気になる。

 重い肝臓障害。1987、腎結石で緊急入院。2日でサッサと退院。

 1996年冬、脳梗塞で倒れ入院。左半身の一部が不自由になった。でも、平気で、書きまくった。

 そんな西村さんの生き方が大好きだった。

 「重い病気のデパート」のような西村さんでも「91歳」まで、生きられる!

 脳卒中で右半身付随、肺ガンで手術、糖尿病の当方、西村さんのように、90歳まで「自由」に生きられるか?

 西村さんは「お手本」だ。

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