「安藤昇と花形敬」を読むと……ウクライナの若者が運命が想像できて……
野暮用で立ち寄った「松戸のモール」の本屋で、探していた本を見つけた。
「安藤昇と花形敬―安藤組外伝」( 向谷 匡史著)
向谷匡史さんは週刊誌記者上がりの作家だが、浄土真宗本願寺派僧侶、日本空手道「昇空館」館長、保護司など「お仕事」が多彩。
「安藤昇」さんのマネージャー?だったこともあるらしい。
実は、警視庁捜査4課(組織暴力団担当)の番記者だった頃から「安藤組大幹部」花形敬さんに興味を持っていた。
「大江戸の鬼」と呼ばれた喧嘩上手。その凶暴性は、身内からも恐れられたが、何故か、安藤組長は彼を可愛がり、花形さんんも「組長」に殉じた。
この本は、その「謎」を書いているらしい。
今(28日未明)「第一章 花の雨」を読み終えた。
第二次大戦のころ、祖国のために、一命を捧げる覚悟の二人が「別々の場所」で「日本の勝利」を信じていたのだが……思わぬ敗戦。二人は「世の流れ」に翻弄される。
「時代」に激しく抵抗するのだが……敗戦が二人の一生を変えていく。
二人は巡り合い「血と抗争」の人生に突っ走る。
そこまで読んで、ウクライナ戦争を思い起こした。
二人のヤクザ者が経験したことが、今、ウクライナで次々に起こっているのだろう。
1日に約100人のウクライナの若者がロシア軍に殺されている。(ロシア兵士も多数、死んでいる)
両国の指導者が「外交努力」を放棄したばっかりに、若者たちは「悲劇的な道」を選ぶしかない。
安藤さんが、花形さんが経験した「どうしようもない運命」を、今、ウクライナの若者たちも経験しているのだ。
救いようがない「悲劇」の連鎖!
だと言うのに、日本の政治家は「軍拡」一直線? 平気で「核兵器共有」なんて言い出す。
ああ、どうしたら良いんだ?
<何だか分からない今日の名文句>
平和に「男気」とは?