「れいわ風説書」が報告した「新幹線の車椅子スペース」のこと
幕末に出回った「風説書」のことをご存知だろうか?
幕末期、人々の情報に対する欲求が高まり、「聞書(ききがき)」「見聞録(けんぶんろく)」「風聞書(ふうぶんがき)」「秘録(ひろく)」「探索書(たんさくしょ)」と言った「極秘情報」の類が現れるようになった。
その中の一つ「風説書(ふうせつがき)」は事実に基づいドキメット。人気が高かった。
(オランダ風説書は江戸幕府が鎖国政策をとっていた時期にオランダ商館長に提出させた、海外事情に関する情報書類。一般の「風説書」とは違う)
一番、人気だったのが「新撰組風説書」。人々は新撰組隊士の活動ぶりが知りたかった。
例えば、綾部藩家老であった平和安遷(ひらわあんせん)が文久3(1863)年7月頃の風聞を書き留めたもの。
「壬生浪士になれば賞金20両と日々3匁の給金がもらえるが幕府に仕えるものである。しかし、京地組は月2両と報償は少ないが王朝のためにつくす浪士達で、目的とする考えが雲泥の差である」と、いうような意味が書かれている。
「新撰組」に対する世間の評判は、それぞれの立場で、正反対だったようだ。
その幕末の情報発信「風説書」の名前を使って、山本太郎の「れいわ新選組」が「れいわ風説書」を出している。
内容は、れいわ所属議員の動き。政策審議の内容、スタッフの苦労話……「れいわ新選組」の舞台裏。
新聞、テレビは「極小政党」のことはほとんど、報じていないが、「れいわ」の仲間は奮闘している。
身障者の当方に関心のある「新幹線の車椅子」のこと。「風説書」を読んで、感動した。
ちょっと、下手くそな文章のような気もするが、読んでくれ!
▶れいわ風説書 VOL.3 (6月30日発行)■れいわ語録
「一列車の新幹線には一から二席しか車椅子スペースがありませんので、当日に車椅子の方が新幹線の座席を購入したくても、既に一般の方に買われてしまって、本来そこのスペースしか使うことのできない車椅子の方は利用することができなくなってしまうということが多いのです。この状況を大臣は御存じでしょうか。」(2019年12月5日、木村英子・参議院議員国土交通委員会質疑)
木村は、新幹線の車いすスペースは、のぞみのような1300人以上が乗れる新幹線ですら、1編成につき1~2席しかなく、しかも当日になると「車いすスペース」であるにも関わらず、一般の方も買えてしまい、車いすを利用している障害者が長年困っている問題について、実際に新幹線に乗って視察を行ったうえで、障害当事者の視点から提起しました。
大臣からは、「たった二席しかないスペースをこういうふうに規制を入れているということは、私は大変、個人的ではありますけど、けしからぬ話だ」「バリアフリーの社会というか、ユニバーサルデザインの社会を強力に推し進めるという政府の強い意思をJR各社はしっかりと受け止めてほしい」「本当にJRについてはもう一度抜本的にしっかり見直すように、その見直しの際には障害者の団体の皆さんの声を直接聞くようにということを強く求めるというふうに決意をしております。」との答弁を引き出し、視察風景とともに、当時のテレビニュースや新聞各社で取り上げられました。
そして、障害当事者を交えた国交省の検討会を経て、令和3年4月には新幹線の車いすスペースを4~6席にするようにバリアフリー設計標準が改正され、車いすスペースが6席に増設された東海道新幹線N700Sが走り始めました。
障害当事者からは「車窓からの風景を見ながら旅行できるようになった」「新幹線で友人と旅行に行けるのが嬉しい」といった声をもらっています。
<何だか分からない今日の名文句>
小さなことから日本を変える