人気者・ルーズベルト大統領は国葬を拒否した
共同通信社が7月30、31両日に行った全国電話世論調査。
安倍晋三元首相の国葬に「反対」あるいは「どちらかといえば反対」が計53・3%。
「賛成」あるいは「どちらかといえば賛成」の計45・1%。意見が分かれた。
「意見が分かれるぐらいなら、首相経験者を全員、国葬にしたら良いじゃないか?」と天の邪鬼の友人が笑う。
「国葬」の権威を無くせば良い!というのだ。
そう言えば、アメリカでは大統領経験者が亡くなると必ず「国葬」が行われる。
1865年に暗殺されたリンカーン大統領が正式な国葬の始まりらしい。
でも、生前「国葬を拒否する」と言い続けた大統領がいる。
1945年に死去したフランクリン・ルーズベルト大統領。
第二次世界大戦に勝利し、ニューディール政策で、アメリカ経済を世界恐慌のどん底から回復させた人物。歴代アメリカ合衆国大統領のランキングでの人気投票で、上位5傑に入る人気者だが「俺には国葬が似合わない」と言い続けた。
ルーズベルトは1944年11月7日の大統領選で、共和党候補トーマス・E・デューイに勝ち、先例のない4選を果たしたのだが、翌年の4月12日の昼食前に脳卒中で死去した。
その後、5月にはドイツ、8月には日本が降伏し、第二次世界大戦の終結目前の死だった。
アメリカは、この時だけ「現役大統領の国葬」を行われなかったが、アメリカ人は心の中で手を合わせ、感謝した。
安倍家も「国葬」を辞退したら……。
<何だか分からない今日の名文句>
ルーズベルトは唯一の障害者大統領
でも「車椅子」を拒否した
(残っている車椅子姿の写真は2枚だけ)
安倍家も「国葬」を辞退したら……。