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公明党は日蓮の「四表の静謐」の教えを無視していないか?

 日蓮は「戦闘的な宗教家」と教えられた。

 「立正安国論」では、正嘉年間、地震・暴風雨・飢饉・疫病などが相次いだのは「人々が正法である妙法蓮華経(法華経)を信じずに浄土宗などの邪法を信じているから」と主張した。

 「このまま浄土宗などを放置すれば災害や天変地異、天体運行の乱れなどが起き、国内では内乱が起こり(自界叛逆難)、外国からは侵略を受けて滅ぶ(他国侵逼難)」

 だから、正法である法華経を中心(「立正」)にすれば、国家も国民も安泰となる!

 だから「立正安国論」である。

 ともかく、日蓮は戦闘的な人物だった。

 戦闘的な人物だったが、同時に「庶民の安定」を究極の目的にしていた。

 (僕を育ててくれた義理の父親「大木保之佑」という人物は身延山系日蓮宗の宗教家だった)

 その日蓮を信ずる公明党(=創価学会)はもちろん「立正安国論」の教えを大切にしている。

 だから「誤った政治勢力」と対立するのが、公明党!と思っていたのだが……。

 ところが、である。最近の公明党は「日蓮」の教えを全く無視している。

 「立正安国論」の教えに「四表の静謐(しひょうのせいひつ)」という言葉がある。

 「四表」とは東西南北の四方のこと。世界のことだ。

 「静謐」は、穏やかに治まっているさま。「立正安国論」では「汝須く一身の安堵を思わば先ず四表の静謐を禱らん」とある。

 公明党は立正安国論にある「四表の静謐」、つまり「世界の平和」のために存在する政党なのに。

 今、戦争好きの「自民党」と一緒になって、防衛費(軍事費)増強、巡航ミサイル爆買い……抑止力を煽っている。

 公明党が日本を「戦争が出来る国」に変えよとしている。

 それで良いのか?

 「戦争」のために、大幅増税するなんて……日蓮が泣いているゾ!

<何だか分からない今日の名文句>

「雨から竜を知り、蓮から池を知る」

<『開目抄(かいもくしょう)』>