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今回は「爆弾と呼ばれた極道・天野洋志穂」。「山平重樹」本はこれで何冊?

 6日は「爆弾と呼ばれた極道 ボンノ外伝 破天荒一代・天野洋志穂」(山平重樹著・徳間書店)に夢中。

 平成9年夏、五代目山口組のナンバー2の若頭・宅見勝が、同じ五代目山口組中野会の組員に射殺された事件。この本は、この事件から、話が始まる。

 この事件は一応、知っている。

 前年の夏、中野会会長襲撃事件が起こった。五代目山口組の若頭補佐だった中野太郎・中野会会長が散髪中に四代目会津小鉄会組員に銃撃された。中野のボディーガードが襲撃犯の二人を返り討ちにして射殺、中野は難を逃れた。

 当時、山口組の若頭だった宅見勝は事態の拡大を防ぐため、即日会津小鉄側と協議、和解したのだが……銃撃を受けた当事者の中野に対し一切事前の断りなく和解した!と中野が激怒。

 その結果、中野会の組員が宅見を射殺した。

 山口組の身内のイザコザだが、この本は、その後の「宅見組の報復」を詳しく書いているのだ。

 この本の主人公「天野組の天野洋志穂組長」は5年掛かりで、宅見親分の「仇討ち」を試みる。

 平成14年4月20日、中野会の副会長・弘田憲二は、那覇空港で、大阪府から沖縄県に到着した愛人を迎えたところを、天野組員が、オートバイで追跡。ブラジル製38口径拳銃で射殺した。

 なぜ、沖縄に隠れていた「中野会副会長」の「足どり」をキャッチしたのか?

 実に詳しい。それが面白い。

 山平重樹さんの「山口組もの」は実に面白い。彼の著作は100冊を超えているらしいが、コレ、「令和の浪花節」じゃないか?

<何だか分からない今日の名文句>

トッパ、一本独鈷の愚連隊(デンコ)