なぜ、日本のメディアは「フランスの内乱」を報じないのか?
『パリは燃えているか』を思い出した。
今から50年ほど前。早稲田の4年生ころ見た戦争映画。
パリを破壊しろ!というアドルフ・ヒトラー総統の命令が下ったが、主人公の将軍は命令に従わず、連合国に無条件降伏し、パリを破壊から守った。
電話機からヒトラーの「パリは燃えているか?(命令通りに破壊したか?)」という声。あの「高い声」を思い出した。
今、まさに「パリは燃えているのか」を知りたい気分。
警官による未成年射殺をきっかけに、フランス各地で暴動が起こっている。
フランス全土で、ここ、数日で4000人あまりの若者が警察に拘束されている。マクロン大統領のドイツ公式訪問が中止に追い込まれた。
フランスでは2005年、パリ郊外でアフリカ系の少年2人が警官に追われて感電死し、暴動が全国に広がった。
あの時と同じ。路上で、2500件を超える放火事件が続いている。「内戦」だ。
ところが、日本のメディアはこの「内戦」をほとんど報じていない。高度な武器が飛び交っているのに……
もちろん、ヨーロッパ諸国のメディアは「暴動の連鎖」を心配しながら「フランスの暴動」を詳しく報道している。
なぜ、日本の新聞・テレビは無視するのか?
岸田政権が「冷静に報道しろ!」と注文をつけているのか?
(内閣官房副長官の不倫は報道するな!と言ってるようだが)日本のテレビは「伝えるべきこと」を平気で隠してしまう。
困った、困った。
<何だか分からない今日の名文句>
「発表」がなければ放送しない面々(笑)