大下英治が描く「稲川聖城」
30日、午前中、野暮用が重なって……JRA経営委員会を30分も遅刻した。申し訳ない。
午後から雨。本格的な梅雨の到来?
夜になって、やっと暇が出来たので、大下英治の新しい作品が登場する「実話時代」を買った。
「赤鬼 稲川会 稲川聖城総裁の生涯」。大下、久ぶりの「ヤクザもの」だ。
大下は、僕と同じ昭和19年生まれ。そろそろ70歳に近づくというのに……政界、財界、芸能界……何でも「実録小説」にしてしまう。年に5、6冊、本を出す。凄い男だ。
広島出身。父親は原爆で亡くし、自身も被爆者手帳を持つ。
中学卒業後、一旦は三菱造船所の養成工となり就職するが退職し、高卒資格を得るため広島県瀬戸内高等学校に通いながら予備校にも通い、広島大学文学部仏文科を卒業する。苦労人である。
電波新聞社に就職するが、ジャーナリストを目指し、1968年大宅マスコミ塾第7期生となった。
1970年、念願の週刊文春特派記者となった。トップ屋である。
記者時代、『小説電通』(三一書房、現徳間文庫)で作家デビュー。
月刊『文藝春秋』に執筆した「三越の女帝・竹久みちの野望と金脈」で一躍、スターになった。
同い年ということもあって、気があった。
サンデー毎日の編集長だったころ「小説東急王国」を書いてもらった。これも当たった。
だから、義理でも?大下の作品は読むことにしている。
今回の「赤鬼」は……稲川さんの兄弟分、横山新次郎さんの話から入っている。
横山さんは、この業界では「伝説の人」。堀井一家の大親分で、鎌倉市大船一帯を縄張りにした人物と承知している。
どんな関係だったのか?興味がある。
さて、今週は安田記念。
世界のスプリント王ロードカナロアは1600メートルでも、力を発揮出来るのか?雨が降ると、香港の馬も無視出来ない?
いずれにしても「大穴」の気配?
安田記念は面白いぞ!
<何だか分からない今日の名文句>
ヤクザ稼業はバカでなれず
利口でなれず、中途半端じゃ、なおなれず