「宮沢りえのヌード」を思い出した

 橋下さんが、例の週刊朝日騒動で「朝日新聞出版」と言うべきところを「朝日出版社」とツイッターで書き、抗議を受けたらしい。
 これを報じた新聞を読むと、迷惑を被ったのは「語学書の朝日出版社」ということになるが……僕に取っては「ヘアヌードの朝日出版社」である。
 株式会社朝日出版社は、創業者の原雅久さんが、岡山朝日高校の出身で「朝日」を社名に取った。 朝日新聞とはまるで関係ない。
 1962年6月21日創立。原さんが、神田神保町の貸店舗で書店を開業したのが始まり。多分、「ドイツ文学」が得意だったような気がする。
 でも、僕にとって一番の出来事は……いまから、二十年以上前のこと。朝日出版社は1991年、写真家の篠山紀信と組み、日本初のヘアヌード写真集『water fruit』(モデルは樋口可南子)を出版した。
 当時、サンデー毎日の編集長だったので、これは、衝撃だった。
 続いて、宮沢りえ写真集『Santa Fe』が記録的な売り上げ。宮沢りえの写真はそれはもう美しかった。
 その頃、サンデー毎日の増刊号「写真集貴乃花」を出し、完売したので、何となく「朝日出版社」をライバル視したのを覚えている(当時から、朝日出版社は朝日新聞とは関係ないと知っていた)
 その他、児玉清さんの切り絵本『たったひとつの贈り物』など、良い作品が多い。橋下さん、覚えておいて欲しい出版社ですよ。
 さて、「朝日新聞出版」は昨日24日、橋下さんに謝罪。これくらいで(一部、子供のケンカみたいな)過激なやり取りは、終わりにしたら……。

<何だか分からない今日の名文句>
出版には「ぬくもり」が必須!