保存せよ!「 月刊競輪最終号」
若き日、1にビール、2に競馬、3、4がなくて5に都はるみ……という無趣味の僕だが、歳を取るに従って、それも徐々に変わった。
「困るのことよ」以来のはるみファンだったが、唸り節が聞けなくなり、最近は聴かなくなった。
ビールは大好きだが、糖尿病の関係で「糖ゼロ」になって、とても「楽しみ」という部類ではない。(父、小林春吉は一日に大瓶2ダース飲んだ記録があったらしいが……その系譜は長男、史郎に受け継がれ、ヤツは結構、飲んでいるらしい)
で、趣味として自慢出来るのは競馬だけ……という状況だったが、新たに登場したのが、韓流時代劇と競輪である。(今、見ている韓国時代劇は「王妃の男」。めちゃ面白い)
競輪は確かに面白い。推理が面白い。9車で争うゲームだから、18頭の競馬より、当たる可能性が高い。
一週間に一度は新橋の場外に行く。2日の函館をを楽しんだ。
参考書は「月刊競輪」である。競輪の歴史を読み、新鋭選手の近況を読む。結構、眠れない夜、パラパラと読むのに恰好な雑誌である。
その「月刊競輪」が10月号で休刊になってしまった。
「月刊競輪」は「サイクル日本」「競輪ファン」「日振ニュース」「競輪日振ニュース」と名前を変えていたが、昭和55年1月に「月刊競輪」になって以来、33年間、競輪ファンの「知的財産」になっていた。
選手のインタビュー記事やグレードレース特集、車券予想……読み応えがって、1995年には1万4000人を超える有料購読者がいた。
それが、2012年7月時点では1600人。激減である。とても、経営できない。
原因は公営ギャンブルの不況。それに、インターネットによる情報サービスの拡充。
時代の流れ、「月刊競輪」はなくなる運命だったのかも知れない。10月から「月刊競輪」に変わる「月刊競輪WEB」がスタートした。
で、最終号を二度、三度、読み返した。
中野VS滝沢、吉岡VS神山の対談も貴重だが「月刊競輪で振り返る競輪年譜」は“モノ書き“には役に立つ。
それよりも、表紙、裏表紙が素晴らしい。これまでの「月刊競輪」を全て載せている。この頃のスター選手がよく分かる。
これは「お宝」のようだった。
<何だか分からない今日の名文句>
唯一無二の虎の巻 今、合掌