石破茂が総理大臣で良いの?

 石破さんの人気が上がっているらしい。新聞各紙の中には「地方票で石破有利!」と書いているところもある。
 でも、石破さんのことを知っている人は少ないだろう。
 いまだに石破さんを「かつての中曽根派の人間」と誤解している政治評論家までいる。
 1981年(昭和56年)、父・石破二朗が死去。一周忌が済んだ頃、二朗の友人だった田中角栄に呼ばれ「おまえが、おやじの後に出ろ!」と命令され、三井銀行の行員を辞め、政界入りした。
 だから「隠れた田中派」。選挙区の関係で、やむなく中曽根派のフリをした。(初当選した時、同じ選挙区に田中派の現職平林鴻三が居た)
 そんなスタートだから、変わり身は早い。
 93年に政治改革法案をめぐって自民党から役職停止処分を受けたため、笹川尭と共に離党、改革の会に参加。新党みらい、柿澤自由党、改革の会が合流した自由改革連合を経て新進党結党に参加する。
 めまぐるしい。
 小沢一郎の安全保障政策に失望し、新進党を離党。1997年(平成9年)に自民党に復党する。
 それからは、どっしりしと構えているが、この離党経験を批判する向きもある。
 ただし、思想的にブレない。
 中国共産党系の新聞「世界新聞報」(2008年1月29日)に掲載された石破茂防衛大臣の発言が注目される。
 「私は防衛庁長官時代にも靖国神社を参拝したことがない。第二次世界大戦の時に日本の戦争指導者たちは、何も知らない国民を戦線に駆り出し、間違った戦争をした。だから私は靖国神社に参拝しない。あの戦争は間違いだ。多くの国民は被害者だ」と話している。単なる偏狭なナショナリズムとは一線を画している。それに好感を持っているが……総理大臣としてはどうだろうか?
 「軍事オタク」と言われるように、あまりに「理詰め」で、指導者としては柔軟性に欠ける。
 理詰めで、外交問題は改善されない。
 これは好き嫌いの範疇だが、彼の顔つきに難あり。目付きに難あり、と僕は思う。
 言い辛いが……総理大臣として、世界の桧舞台に立つには???
 イケメンの方がベターだ。(これはあくまでも好き嫌いのことだから、もう言わないけど)

<何だか分からない今日の名文句>
佐藤栄作、中曽根康弘、小泉純一郎
長期政権は全て「男前」だった