東をどり、「毎日」の躍進、西山太吉さん

 10日は国際医療福祉大学三田病院と慈恵会病院の掛け持ち。「病気のデパート」みたいで、複雑な気持ち。
 右腕の骨折は順調で、来週後半にはリハビリが再開できそうだが、悪いニュースは血糖値が上がってしまったこと。特別、食生活が変わった訳でもないが……骨折がストレスになったのか?
 主治医のF先生が「ダービーを楽しみにしていたんだが、たまたま”東をどり”と重なってしまって」と残念そう。
 そうか、「東をどり」の季節になったのか。もう初夏だ。
(「第88回東をどり」は5月27日(日)28日(月)29日(火)30日(水)の4日間、艶やかな踊りに食・旨酒。新橋演舞場を大料亭に見立てる)
 F先生が懇意にしている芸者さん二人が高齢で?今年が最後の舞台になるらしく「ぜひ、見てやりたい」。
 先生と一緒にダービーを楽しもうとしていたから残念だが「ダービーは死ぬまで、何度も見れますから、色男は東をどりを優先して下さい」と申し上げる。
 ”東をどり”の見所は……暗転の闇に響く、しょう盤の音。頃合を計って灯が入ると背景は一転、料亭の大座敷の場になる。黒の引着、揃いの衣装で芸者衆が並び、口上から、客席を巻き込んでの手締め……僕も行きたいが……ダービーは一年に一度だから……
 夜は、我が社の首脳、大阪から出張に来ていた同僚記者と3人で「両国・桃太郎」。格安のちゃんこ鍋?。隣のテーブルは相撲取りの一行。国技館の両国も初夏である。
 話題はアメリカの新聞産業の低迷など、暗い話も多かったが、毎日新聞社は、このところ、嬉しいことがたくさんある。株の配当の実現など、自慢したいが、ここでは「秘密」というニュースばかり……「新聞社は人が命」という経営方針が生きているのだろう。
 3人とも、結構、飲んだ。
 仕事場に戻って、深夜、雑誌「世界」の特集「沖縄復帰とは、何だったのか」を読破。テレビドラマ「運命の人」のモデルにもなった、大先輩・西山太吉さんの「日米軍事力の一体化を見つめる沖縄・米国防新戦略と日本」は読ませた。
 アメリカ新戦術に、盲目的に追随した日本をなぜ、新聞は分析・批判しないのか?
 この「追随」が日本の致命的な弱点であることは、西山さんならず、みんな知っている。なぜ、新聞は見て見ないフリをするのか?
……ともかく、すこし勉強しなくては……
 専修大法学部(政治学)の藤本一美教授から「臨床政治学会で講演してほしい」という電話が社会部遊軍席にあったらしい。
 臨床政治学会は画期的な発信集団。日頃、尊敬しているが、当方とすれば、 発信より「勉強」しなければ……という気分。申し訳ないが、お断りするつもりだ。
 この週末は、勉強、勉強、また勉強!

<何だか分からない今日の名文句>
未完の復帰